いろんなおぼえがき

人に読んでもらうっていう努力が基本的にないです

哀を腐せ 観劇

※素直な個人的感想です。出てくるセリフは曖昧なところあります。好き勝手な思考とか結構入ります。他作品の名前とか結構出てきます。

役者の話と役の話はごっちゃです。誤字脱字はいつものことです。

 

劇団時間制作「哀を腐せ」
@芸術劇場シアターウエス

 

途中で何個も舞台みてるはずなんだけど感想を書き留める気力がなくてほぼ一年振りになりました。

それも見てすぐまとめることもできず…月日すぎるの早い。

 

一年振り、2回目の時間制作さんの作品。「哀を腐せ」を観劇。

 

前回が「ネグレクトの問題を取り扱う陪審員たち」の話で、今回が「どう生きるかを扱ったツアーバス事故の裁判終了後」の話。

どちらもデリケートな問題であり、見て見ぬふり、もしくは他人事だとテレビの前でニュースを見る程度になってしまうことが多いのではと思うような題材ですが、今もどこかで誰かの現実なんだよなという感想。そんな話を谷さんは見事にまとめ上げていたのに感動しました。この辺は後で感想にするけども。人を選ぶ話といわれそうですが、個人的にはそこに切り込んでいく題材が好きで、今回の作品もすごく良かったです。でも前回よりも今回の方が万人受けだと思う。事故は誰にでもあり得る話だし。そんな感じの作品。

 

  【本編のおぼえがき感想】 観劇日:5回くらい

 

最初に3公演とってて、1公演増やし土壇場で次の日また1公演増やし…と見たい箇所気になることが増えていくのもそうだし、あのなんとも言えない感覚を味わいたくて通うこと今回確か6回くらい。毎回毎回見えるものが変わって、舞台って生物なんだよなぁという感動をもらえました。

公演期間の半分程度ですが、それだと飽きることはなかったな。全体的に役者さんたちの迫真の演技の中でぶつけられる感情に自分のキャパシティがなくて、どうしても受け止めきれなくて本当に今回は毎回絶対に泣いてた気がする。悲しいとか、辛いじゃないんですよ。不思議なことに。それもあるんだけど、それとも違う。本当に受け止めきれないものを舞台上からあの空間全てへぶつけられてる感覚がずっとすごかった。ずっとサビ。そのお話しが宙に浮くわけじゃなく、客席一人一人へ演者さんたちが投げかけてくる感じ。一人二人じゃなくて、キャストほぼ全員が。そんなことある?ってくらい役者さんたちんの力が溢れてて、それがきっちりと当てはまってて。内容も去ることながらとにかく役者さんのパワーをとにかく感じた作品でした。

 

全体的に思ったこと。

 

前回の作品は「全員うっすら嫌いで分かり合えなかった」っていうが一つの感想だったんですが、今回の作品に関しては特にそういうこともなく。全員の言い分がわかるし、でも全員その言い分が正しいとは言えないっていう。不思議なものでした。

なんだろうな…この人のこの言い分はわかるけど、これは違うとかでもなくて。同意はできなくても理解はできるっていう感情がずっと続いていきました。

本当に正解のない難しい問題で個々の主張をぶつけ合って、起きた事故に対して、結局個々がどう思って、どう折り合いつけたかがその人にとっての正解になる世界。もちろん悪いのは事故を起こした側にしても、実刑が出ればそれ以上何かができるわけでもない。

若干のやるせなさと、飲み込まざるを得ない理不尽な現実の苦しさが濁った水みたいにずっと残りました。それこそ作中はスキー旅行に向かう雪山だし、雪解け水は果たして綺麗なのか、みたいな……。溶けた水は濁っていてもおかしくない。綺麗そうにみえても汚いかもしれない。悲しみは溶けてもそれは泥になったかもしれない。川になったかもしれない。どれも正解で、どこで生きてるか、どういう立場なのかでも違うもの。

1時間50分の中にとても綺麗に収まっているのに、その短い時間の中だけで180度違う意見を聞いて行ったり来たり、いろんなことを考えさせられる作品でした。ラストも含めて。いろんなことを見ている中で考えました。辛くなりました。自分が親族や大切な人を亡くした当事者だったら尚更なんだろうけど、それとも該当しない他者なのに、彼らのことを彼ら自身も「共有できていましたか」と問いかけあっていましたが、わかるはずのない自分の立ち位置も含めたなんとも言えない辛さがありました。

 

今もニュースを見れば頻繁にバス事故って起きていて、明日は自分の番かもしもしれない。谷さんのいう作品が予習になればもよくわかりました。でも結局、なってみないとわからないだろうな……。なりたくはないな。ごめんだけど、わかりたくも本当はない。だから誰のことも否定できない。肯定もできないことも多い。そんなことを毎公演考えることに没頭できる時間は尊いものなのかなと悟りました。

 

内容の話。

 

どう内容の感想を書けばいいのかわからないので、それぞれの人物(家族)で分けます。

 

・椎名家(しおり/譲ニ/ほのか)

観劇後に友達と話してたけど、姉が無理すぎるという話をしていて、その気持ちもあの話を見てるとすごくわかるし共感もするんだけど、でも姉自体の行動や心理は否定できないなというのが私の感想でした。

まず、姉、すごく姉。わかる。姉がいる身からすると、同じとは言えないけど、なんか周りに別の大人がいるときの態度と妹への接し方と、あとこれは姉妹としてだけど父へと言いたいことがある時に共闘するところとかも、とても姉。わかる姉。本当に別にしおりがうちの姉全然似てるというわけじゃないんですけど、わかるーーていう感じの妹がいるリアルで絶妙な姉のキャラを作ってると思った。

姉の心理的な話をすると、亜蘭好きになるのもわかる気がするんだよなー。ちょっと気が強いのも姉って感じ。作中にも出てきたけど、同じ苦しみを背負って、亜蘭が婚約者想いなのも知っていて(というかそこしか亡くなってる限り見えてない)、それでいて同じことが共感できる立ち位置にいる同い年の男性、姉の心理に立ったら縋りたい気持ちにもなると思う。亜蘭は性格も良さそうだしできる実業家の男の人って感じだし、単純に好みだったとかカッコよかったとかもあったのかもしれないけど、心の拠り所だった部分と境遇が同じという己の立ち位置を利用してる部分もあったんだろうなとか。そうなるのは人の心理としてわからなくもない。

だからなのか、それとも私が姉という人物ってこういうもんだよなと諦めてるからなのか、正直あんまり私はイライラしなかった。母がああなってしまって、父が頼りなくて、長女という立場の心労を考えても頼りたかった部分もあるんじゃないかなとか。

あと姉に対しては、どれだけ言い合っても妹をちゃんと庇うんですよね。「ほのを責めないであげてください」って。姉妹なんですよね。ほのかの性格をちゃんとわかっている。でも父に対しては苛立ちしかないのもよかった。長女として、母と妹をみてたもんね。松田さんの、イライラして話切り上げて濁声みたいなため息ついてるのめちゃくちゃよかった。話きいてよ!!ってこっちがイライラする感じ。

 

父。父に関しては前回の12人〜の時のおじさん枠が谷さんツイキャスで言ってたけど「ハラスメントの擬人化」が当てはまりすぎてて(この単語が面白かった)めちゃくちゃイライラした分、それとはまた違う父を描いててすごかった。でもこの父もいるなー!っていう。娘二人から攻められて、口だけであやまって。娘二人が懐く威厳がない父親。でもこの父が最後、妻が死ぬかもしれないという間際でようやく現状を実感したのがすごくよかった。そうなんだよ。人って時差で理解するのもだけど、本当に死の間際で死をようやく理解することある。「悲しめないじゃなくてシンプルに悲しくないの」としおりに言い切られて、亜蘭に「実感がないだけですよ」と言われ、本当に最後の最後でようやく、「妻が(この呼吸器を自分が外したら)死ぬかもしれない」ってようやく気づくの。現実に焦点が此処で追いつくの。よすぎ。谷さん天才。父失ってから気づくもの多そう。でも、のちに亜蘭の話としても書きたいけど、人の死や事故を受け入れられるスピードって人それぞれっていうアクセントがあってとてもよかった。

 

ほのか。この話の中心になる子なんだけど、姉にも言われてたけどわがままなの妹感あったな……。結局話を振り回してたのはこの子な部分もあったし。でも言ってることは間違ってるとは言い切れない。特に、あのバスに乗ってた当事者は私たち、という、忘れられない記憶を話すシーン。雪降ってきたのフッと寒くなる感覚して鳥肌たった日ありました。

そりゃそうだよねって…忘れたい、腐らせたい、風化させたい。辛い思い出を消したいと思うのは当たり前だって。それは姉と父と三人で暮らし始めた日からの記憶もそうなんだろうなって。あの場で母が死んでいたらよかったという気持ちも、この話全篇通しても本心であっただろうし、結局その気持ちと、母は生きてると思いたい気持ちと、辛い気持ちと、忘れたい気持ちと、楽しかった思い出と、また死んでいたらよかったのにっていう終わらせたい気持ちと、全てがずっとずっとループし続けていたのを思うと本当に苦しくなりました。作中でも「裁判が終わったらもうちょい楽になると思ったのに全然で」っていうそこまでの我慢がブツっときれて、呼吸器を抜きに行くって話になったと思うんだけど、でも結局母が生きてた頃を思い出していたら、やっぱり生きてると心が戻っちゃうあのシーン、此処だけは本当にいまだに言葉にならない。なんでそうなったのか理解はできるのに、なんて言ったらいいかわからない。受け止めきれない。ほのかの人生そのものだし。

その後も結局終わらせたいにまた戻ってラストのシーンなのかなって。ラストそうなるんだって衝撃もだったけど、初見十字架のように灯る照明に映し出される壁こんなだったっけ?!という怖さと、まったくほのかが立ってることに気づいてなかったので照明当たった瞬間怖すぎて本気でびびりました。本当に怖かった。前回の12人の時もいいなと思ってたけど、岡本夏美ちゃん本当すごい。すごい女優さんであったなと思います。今後も楽しみだし、明るい作品にでている岡本夏美が見たい。笑

 

・和久井家(琴子/仁)

真ん中あたりの観劇で琴子さん見ててスイッチ入っちゃって永遠に泣いてた日があったんですが、この話の中で正直一番辛いと思ってるの琴子さんでした。みんなそれぞれ辛さを比べるもんじゃないけど、客観的に見てたら「なんで私じゃなくてあの子だったんですか」って、同じ事故にあって子供だけ亡くなってたら、自分だったら本当に気が狂ってると思う。そういう立ち位置で自死を選ぶ人だっているくらいだし。抱きしめたのに助けられなかったとか無理すぎる。だからこそ琴子は気を病んでしまってたんだと思うけど、思い出してもなんか泣きそうになる。子供産んだことはないけど母親に愛されて育った自覚があるのでなんか想像できる。一番しんどいかもしれない。

琴子、ずっと自分を責めてた人。ほのかに向かって「当事者って一緒にしないで」と怒ってたけど、この作品、当事者とされる事故にあった4人の立ち位置と感情で本当に綺麗に4つに分かれてるのもよくこんな話作れるなと驚いたポイントでもあった。自分のショックもだけど、自分と子供。ほのかに死んでる人間について冷たいんだよ魂が抜けてるっていうか、みたいな説明をしてるところの琴子さんの目がしんどすぎた。なぜあの子だったのかの理由をずっと探してる人。

対照的に、意味をつけようとしている仁さんは、この物語の中で一番分かり合えなかったー。死んだ人の感情を決めつけるのが一番無理でした。意味とか理由とか。のちのノブがツッコんでるけど、死んだ人間がそんなこと望んでるのかと。笑って生きててほしいと思ってるじゃないかって。琴子は、あの子だったらそんなこと言わないっていうシーンもあったりして、なんとなく息子だったらをわかってるのに自分を責め続けたせいで前に進めてないイメージだったけど、仁に関してはこうじゃないと自分が!!忘れていくのが辛い!!という、終始自分本位な考えだったと思う。分かり合えなかったけど、でも最後のノブと勝利を見てて、笑い出したのは先に仁なんだよな……。何かしら彼も思うことはあったけど、納得できてなかったということなんだろうか。私は彼の考えが最初からよくわからなかったので、唯一こうなんだろうか、というのが出てきませんでした。

二人とも、亜蘭にしたラストの問いかけで「……ありません」という言葉に救われていたらいいなと思います。それが救いなのかも、正解なのかも、きっと答えはないことなんだろうけど。個人的には救いであってほしいと思いました。息子はパパママに笑っててほしいと思うよ。

 

・荒川家(真澄/きらら)

純粋にきららちゃんの立ち位置!!!ってなる親子。

琴子さんのところにも書いたけど、唯一事故にあってよかったという立ち位置の子を置いたのこの話いいなと思うポイントでもありました。そりゃ確かに、事故に遭ったら悲しいけど、しかも障害も残ってるけど、でもきっと世の中にはそれが「不幸である」と決めつけることもあってはならないのかもしれないと気づくきっかけにもなった。悲しくも思ってしまう親子の微妙な関係がとてもよかったです。

初日は空席でやってるのもすごかったけど、それ以降、代打で急遽ご出演されていたやまうちせりなさんも中1日で作り上げたとは思えないお芝居で、難しい役だったと思うのに純粋に尊敬でした。無事に山口まゆさん揃ってからのシーンも全て入った完全版で勝利の件の補足が入り繋がったけど、山口さんのきららもよかったな〜〜。ツイキャスできららちゃんは発達性吃音じゃなくて獲得性のほうだと話されてたから、言葉は戻る可能性があるにしても、足は動かないのにやりたいことを見つけられたというのはすごい…。ただ、心理的には彼女に対してそれはよかったね、と言いたいところだけど、そうなった背景が毒親が絡むのが精神的にきつい。よく考えるよ…と。谷さんすごい。背一定的にはめちゃくちゃ盛り込まれてるのにしつこさがなくて、さらっと入れ込まれる設定が結構えげつない。ただ、きららに関しては愛されてる過干渉の方だったからまだ、という気持ちもありつつ、でも終始可哀想!!こんなになちゃって!!と本人目の前にしてあれこれいうのは無理すぎた。あの子布団が変わると眠れないから〜とか、個人情報を他者に喋るな。娘を所有物化してるのは本当に嫌でした。でも一つどうするんだろうと思ってるところがあって、きららちゃん、結局足動かないから親を今後も頼るしかないんですよね。それでいて事故に遭ってよかったというの。反抗期というのか。

親から離れたいのに離れられないような体になってるの、皮肉がきいてるなと思いました。

あと、成年後継人の書類をラスト破いてるのしれてよかった。なってないだろうなと思ったけど。彼女なりの正義を貫き通すタイプじゃなくてよかった。

 

・間宮家(ノブ/勝利)

初見見てて、意味とか理由とか、死んだ人のために〜とか。そんなこと死者が望んでるのか??と思ってたことをすべてこの人が言うとは思ってなかった。ノブ。

ノブ辛すぎる〜〜〜全人類ノブみたいな人好きでしょと観劇終わりに友達と話てたりしましたが、あのキャラクターで根は兄の忘形見に対する思いがあるの、ほんとにさ。悲しみの根深さがすごくて。でもツイキャスで谷さんおっしゃってたけど、ノブと勝利ってある意味兄弟みたいなものなのかと。ノブのとって兄は親代わりみたいなところあったんだろうなとみてて思ってたけど、年の近さも兄弟都変わりないくらいだし、本当に自分と勝利の面倒をみていた兄のこと、とても尊敬してたし大好きだったんだろうし、勝利の母については触れられてなかったけど、二人を大切にしてたのもわかるし、もう本当になんか辛い。言葉にならない。最初から飄々とした感じで金ため〜と辛さとか悲しさがみえない振る舞いだったノブはずっと「今」を一生懸命生きてる人だった。考え方一番近いのはノブだった。死者は望んでない。みんなに笑っていてほしい。ノブの兄はノブの育て方間違ってなかったよ。勝利も。一生懸命生きることをしてた二人。それに勝利がノブに対して「僕がいなきゃダメなんです」っていうのを理解してたのが、勝利も勝利なりにノブをしっかり見てたのがとてもよかった。勝利がいなかったらノブもうこの世にいなくてもおかしくなかったんじゃないかなと。ある意味自分がノブを繋ぎ止めてるの理解してて、あいつには自分がいなきゃ一人になってしまうと。勝利〜〜〜〜〜。

この作品でなんだかんだ、ノブが一番危うさあったんだろうな。現実を見てる分、多分。冒頭のシーンで、なんでお前見たいのが生き残ってんだよっていうの。多分あれ勝利に向かってじゃなくて自分に向けて言ってたと認識してるんだけど、どうなんだろう。仕事もばっくれてまともに働けねぇとか。その辺も含めて。施設の金払えという勝利のセリフも、一人で全部やれ、いい大人なんだからも。自分、ノブに向けてだったよね。あってるのかな。だんだんとイライラして貧乏ゆすりずっとしてるのも、ノブよかった。

この二人の、ラストの「これは〜〜いらない」「おい、なげんな」っていうシーンがすごく好きで。愛しかった。勝利はすごい。二人とも悲しみに向き合って現実を見て前に進もうとして。とてもよかった……幸せになってほしい………。

 

・堤亜蘭

家族で参加してないのでフルネームだけど…。亜蘭くん。

この話で一番共感できること言ってたのはノブだし、最後までみてると亜蘭がなぜ淡々と進められていたかもわかるんだけど、私も多分亜蘭と同じタイプかもしれないなと思った人物。一言の感想でいうと亜蘭くんめちゃくちゃ理系っぽい。自身でも若くして会社を経営してて、上場しようと思ってるというところまで持ってける頭を持ってるからこその、あの進行具合。物事順序立てて、みんなに言語化を促して、悲しみを共有することによって裁判に勝てたという。感情ではなく現実的にって進め方。多分私も実際はそっちのタイプな気もする。起きてしまったことが変わるわけじゃない。じゃあ「今」何をすべきかを考えていると思う。

ちょっと脱線するけど、亜蘭はお話しを進める上で欠かせない人物だけど、太田将熙さんほんとすごいなと初日役みてびっくりした……。毎度贔屓目で話はするけど、今回もそれなくとも、私この話初見でも多分亜蘭の役はびっくりしてたと思う。あの役者さんすごいってなってたと思う。たまにこういうことあるけど、今回がそれで。うまく言い表せないけど衝撃強くて。気軽に将熙くんとか呼んでていいのか…と初日動揺してました(感想ではない感想)淡々と進めようとする前半と、周りを観察して意見を汲み取ろうとする仕草、本音を言ったあと、みんなを見てこれでいいのかと問いただすところ。鳥肌でした。全員をみて、言葉ではない芝居してる。難しそうだし、すごい役だったと思う。

話戻して。このお話勝ったところからスタートするからその過程のころを遡る場面もちょこちょこあったけど、多分彼は一生懸命「目標」に進んでたんだなって。もちろんそれも間違いではなく、とても良いことで実際裁判勝ってるんだけど、実際に最後に吐露された自信の気持ちを考えると、この話総合的にやっぱり何が正しかったのをかを問われてると思った。

亜蘭くんだけが加害者の会社の社長の自殺を笑わなかったり、加害者自身の懲役が妥当だと言えたり。それは亜蘭がすでに7.8ヶ月目にはあれ?っとなっていたからなのか、元からそういう人間だからだったのはか少し気になるところではあるけど、どっちなんだろう。

7、8ヶ月をすぎた頃、彼は自分にはもうない悲しみの「言語化」を周りの人たちにき促していた心境も気になりました。周りと同じような悲しみがなくなってしまった自分を冷たい人間だと嘆いていたのか。それとも、裁判に勝つために「言語化」という言葉を使い続けていたのか。裁判より前に気持ちが変わった亜蘭はその時どんな気持ちだったんだろう。亜蘭は自分は冷たい人間だと言ったけれど、これは人によっての悲しみの癒える速度の違いなのかなとかも。譲ニさんのところでも話したけど。そこに正しいも間違ってるもない。亜蘭がそうだっただけ。

ここのシーンに関しては、そのあとにほのかの呼び方を「ほのかちゃん」と変えて訴えたり、ようやくこの会の会長ではなく、婚約者を亡くした堤亜蘭として全員に訴えかけるシーンがすごく良くて。自分が始めたことだから終わらせなきゃならないと気づいたのところ。だからこその、その後の「烏滸がましかったんだな、僕は」のセリフが効いててめちゃくちゃ良くて。本当に好きだったシーンでした。太田さんの芝居もあるけど、人の感情を決めつける、自分が変えられる、導ける、そう思うのは烏滸がましいことだと、本当に自分自身が割と最近思ってたこととも重なるのもあるけど、とてもよかった。仁さんの次に笑いだすシーンが。烏滸がましかったという言い方が。そうなんだよなぁっていう説得力のあるお芝居が良すぎて。亜蘭は父を思い出す勝利を見て、この人たちにはまだこの会が必要だって、最初は否定気味だった侮辱罪を進めることを途中で選んで、その後はやっぱり違う、ここにいてはダメだと諭して、亜蘭が全てに対してあのシーンで「烏滸がましかったんだな」は本当によい。良すぎて二回言った。

あと、亜蘭の好きなシーンは琴子さんのところでも言ったけど「……ありません」ていうところ。全体を見回して、そう言葉にするのがこの話のラストとしてとてもよかった。そう、ないんだよ。理由も意味もなんもない。運がいい悪いもない。ただ、起きてしまっただけ。それが現実。

最後に、亜蘭が指をつけ続けてる心情は知りたい。自分の気持ちの問題なのか、社会的な他者へのアピールだったのか。裁判が終わり、指輪をとるのか。

ここまで考えられるのが楽しい。

 

最後に人の話じゃないけど、SNSで誹謗中傷と言われていた内容について。

書き方が悪いしあれだけが全てではないにしても、あれ全てが誹謗中傷かと言われたら違うっていうところも面白かったです。というか、この作品にでてくる誹謗中傷といわれていたつぶやきは割と的を得てるものもあると思った。それこそ彼らが社長の自殺を自業自得と言ったの。その人の家族からしてみたらバスツアーの被害者だって加害者な訳で。笑っていい事案じゃない。とはいえ、自分が当事者だったらを考えるとまたわからなくなる。被害者といっても立場によって見え方が見え方が違う。そんなところまで細かく盛り込まれてるのもすごい話でした。

あと作品中過去のバス事故について調べたりもしたけど、本当に事故減ってほしいですね。

 

素敵な舞台をありがとうございました。

 

丁度トータルペインの受付が始まりましたね。

観に行きます。楽しみにしてます!

 

 

www.youtube.com

12人の淋しい親たち 観劇(10/2 追記)

※素直な個人的感想です。出てくるセリフは曖昧なところあります。好き勝手な思考とか結構入ります。他作品の名前結構出てきます。

役者の話と役の話はごっちゃです。誤字脱字はいつものことです。

※ネタバレになるため、観てない方でこれ観た方注意してください。

 

12人の淋しい親たち
@芸術劇場シアターウエス

 

全然舞台とは関係ないんですけど、芸劇っていいよね。

池袋自体は個人的にそんなにアクセスが良い場所ではないんですが、なんて言っても地下から行けること、ロビー前が広いこと。綺麗なこと。時間配分下手くそマンとしてはいつも30分前以上に駅に着くことも多いので、駅で何かを見てから行ったり芸劇の開放感すごいところの椅子に座ってまてたりと好きな劇場でした。

 

初っ端脱線しましたが、「12人の淋しい親たち」感想です。

この劇団さんは前に将熙くんが観に行っていて周りの評価もすごく良かったところだなと記憶していて、タイミング合えば観に行きたいなと思っていたのできっかけまたもらえて嬉しかったです。

内容としては前回見た「飛んでる最高」と180度角度変えてどうみても明るい話ではないんだけど、絶対面白いやつ。雰囲気好きそうというまた直感ですが、コメディも大好きだけど考えられる作品はさらに好きなので自分にあってる作品に連続になりました。

ネグレクト問題。最初はなるほど〜っていう題材だったんだけど、見れば見るほどあれ?これ私身近なことだったんじゃない?と思うことが沢山出てきて、意図せず過去を思い出すことになりました。改めて現実に置き換えざるを得ない題材に脳がめちゃくちゃ疲れました。きっと良くも悪くも傷を抉られた人も多そう。でも面白い。そんな感じの作品。

 

舞台の感想というよりも、舞台をみて感じたことの方が今回多いです。

  

 【本編のおぼえがき感想】 観劇日:公演期間内(これ打ってるの観劇4回後)

 

全部見てから吐き出したほうがいいのか、感想的にはわからないんですけど、時間的な問題で休演日に打ってます。

正直に打つので全て肯定的なものになってないかもしれないので読んでる方注意してください。真面目でもありふざけてもいます。

 

全体的に思ったこと。

 

まずこれ、思ってたよりもお話として暗くなかったし、物語としてしっかりとしてるていう感想。

最初題材が題材だけにお通夜みたいなものを想像してたんですけど、ぜんっぜんそんなことなくて、これ個人的な感覚ですけどある意味フライヤー詐欺みたいなところあったなと思いました。これは完全に私の勝手なイメージのせいです!すみません!そしたら冒頭から早く終わらせよー!と和やかな雰囲気で始まる。

「有罪か」「情状酌量か」最初紙に書く決のシーンから、ほとんどの陪審員が笑ったり雑談していて、えっ、そんな感じなんだ?って驚いたのと同時に、裁判傍聴も行ったことない人からしたらその空間というか雰囲気からなんだか妙な違和感あって気持ち悪かったです。イメージです。それこそこれも偏見です。言い表しにくい…でも個人的には気持ち悪かった。もちろん物理とかお話がではなく、登場人物たちが。

最初に言っちゃうけど、ここに出てくる登場人物全員うっすら嫌いで分かり合えなかったです。

唯一、しっかりと意志があって主張を変えなかった専業主夫の3号だけ。まだ寄り添える部分があったかもしれない。同情かもしれないけど、主張もそれなりに冷静だったから。

物語を進めていく上で疑問を呈した8号。あなた正しいことばかりねと、奥さんに言われる。本当にわかる。あの場個人のわがままでひっくり返せる精神がすごい。もちろん、お話としてこの人がいなくては成り立たないし、全員の個性が強いから成り立つ話である。

 

この作品は、この題材でちゃんとエンタメで、演劇だったのにやっぱり驚いた印象は強いです。舞台なんだからリアルじゃないのは当たり前なんだけど、やっぱリアルな問題としてあるだけに題材に引っ張られてた部分が強すぎた。もっとわかりにくい話になるのかな〜と思ったら、本当に全部説明してくれてわかりやすくてすごかった。難しそうだし暗そうだと敬遠した人結構いただろうなーと、ちょっと勿体無い印象も持ちました。やっぱりフライヤーの印象もかなぁ。逆に、リアリティを求めてたらちょっと残念な感想になるかもしれないですね。

私は正直な話そう言う点では中間地点でした。観てよかったし面白かった。完成された物語に、役者さんたちのお芝居は本当にすごくて、とにかく良い時間を過ごさせてもらえてよかったです。いろんな人に是非見てほしい。理解もでき、矛盾もなく、後味も悪くなく、さっぱりしてる。題材を考え込んでぐるぐるはしてしまうけど。

ただ、個人的な感想としてはもう一つナイフでぐさっと刺されるくらいの衝撃あってもよかったかなと、この良い出来だっただけに欲をかいてしまいました。素直な感想です。多分被告人は止血のために首を押さえたのが「絞めた」になったんだなと、ラストに行く前には気付いたのもあって、恐怖でナイフを壁に投げてたらもうそこから首絞めたも止血って意図に必然的にならない?と思ったりして。これもフィルターなんだろうけども。もちろんお話的の流れ的にそれがわかったからといってそれぞれの登場人物の話がかわるわけじゃないから関係ないんですけど。ちょっとわかりやすすぎたところと、わざとらしすぎたところがあったかもなぁというのも感想を持ちました。

それでも楽しかったし良いもの観たなという気持ちには変わらないので、一応の書き残し。

 

この、全員あんまり好きじゃない、という前提から感想書くのって改めて難しいですね!こんなの初めて!笑 それもそれで楽しいー。

それくらい役者さんたちのお芝居すごかったんだなぁと脱帽です。

それに加えて、照明、舞台セット、音楽もよかった。特に舞台の仕掛け、壁が透けてるなとは思ってたけど、あそこで壁の向こうに表現されてる世界がよかった。照明も部屋に差し込む光のようになってるのがいい。少し夕暮れに傾いてる感じの。

 

内容の話。

最初と最後で変わっていく感情になにから感想書けばいいのかわからないので、時系列無視で思ったことそれぞれ。

 

陪審員の話の中でどんどん明らかになっていく心情と、聞こえ方が変わっていくところとても良かったです。確かに聞こえ方がわかってくのは面白い。フィルターの話も、陪審員に嫌われようとしたことも。怖い?のくだりも。楓ちゃんのことを話の中でどんどん知っていく感覚楽しかったです。役者さんが主張に合わせて裁判中役を演じるのも面白かった。

 

・とにかく最初、全員「他人事」、早く帰りたい、この時点で私ちょっとこの人たちのこと好きじゃない(笑)でも、実際に1ヶ月供述を聞いてたら彼らみたいなフィルターから、明らかな「有罪」と話し合う余地なしの見解になるのか気になりました。裁判参加したことがないこと、雰囲気も人を捌く基準も何もわからないのが本当にもったいなかった。自分もあんな風に「他人事」として早く終わらせたがるのか気になりました。

うっすら全員嫌いとはいったけど、自分だって、社会だって、苦しんでる人たち、子育てを他人事と思ってるかもしれない。自分のことではないけど、自分事と思わなきゃいけない部分もどこかにあるのではと。子供を育ててくれている親も社会のために守っていきたい。ちゃんと社会で子育てできるようになったらいいなと本当に思います。

 

・一応平成生まれなので、亭主関白で古い考えの9号には終始イライラした〜〜〜!!

一番ダメなタイプだったんですが、驚くことにうちの父親に半分似ている。子供の私は父をネグレクトとは呼ばないですが、昔の父は多分6号が言っていたように、「それもネグレクトっていうんじゃないですか?」っていう問いかけにちょっと当てはまってたと思う。後々ハッとしました。特に仕事を自分はしているという盾の部分。そして人の話を聞かずに否定的な部分。色々あるけど過去を若干抉られました。まあ昔の人ってそういうものだなといえばそういうものだし、本当に、確かにな、と思う程度で良かったです。両親にラッキーで愛せてもらっててほんとによかった。今回の舞台でそう思いました。

そして9号の性格的には最終的に「もうそんなこと思ってる人誰もいませんよ」と自分の主張を無視される(ここの5号好き)令和〜〜とここでスッとそれまでの苛立ちが浄化されました。ありがとう時代。あの傲慢さでずっと生きてきて、最終的に誰も自分の言うことを聞いてくれなくなるっていう流れいいですね!これを気に変わればいいけどどうなんだろうな〜。

 

・親の責任の話。子供の幸せの話。

6号の育てられないがなんで子供を殺しちゃいけないのか、倫理的には本当にダメなことだけど、5号も確かにと納得したように私これは一理あると思ってしまった派でした。というか似た話を友達としたことがありました。そこで友達が言ってたことは完全に倫理に反してたけど、そこでも私は確か否定はできなかったはず。その子の生い立ちを知ってるから余計に。

親の責任てなに?って話。確かに捨てたりして罪に問われないよりも、自分が育てられないなら殺して責任を取るっていう考え自体は間違ってない気がする。もちろんダメだけど。

責任てなんなんでしょうね。そして3号がしきりに言う親になったからには子供を幸せにしなくちゃいけない。じゃあ、子供の幸せってなんなのかって話。

この話で私は夫のことを悪くはいえないなと思ったんですが、根本は彼が親から捨てられてなかったら起こらないことだったかもしれないと思ったから。もちろん両親が揃ってて愛もらって育ってても犯罪犯す人やネグレクト、DVする人もいるだろうけど、今回は確実に「親に捨てられ」「自分もそうなるかもしれない」という偏見が生まれ、どうしようもなくなり、そしてその子供が大人になって事件が起こった。元を辿れば捨てた親も関係してくるではって考えると、親に捨てられたせいで偏見に苦しめられ、子供を愛せなかった夫も同情の余地あるなと思いました。

楓も楓で、両親とうまく言ってたわけでもなさそうだし、結局ふたりとも親ガチャにそもそも失敗してた?みたいな。

それでも結局は夫婦間のコミュニケーション不足のせいで事件が起きてしまった、って個人的に結論にいたったのでなんとも言えないんですけど。

いつから親になっていいとか、資格があるわけでもないし、なってみないとわからないし、子供と大人の分別や境界線も人それぞれだなって思います。だから全部親のせいってしない世の中にならないかな、と。そう思いました。

 

・5号の主張の話。普通の話。

正直な話ふんわりとしかLGBTQ +のことを知らないので、セリフにめちゃくちゃ刺さりましたからyほんとうにそう。なんで無知のために説明しなきゃならないのか。ここお芝居すごくよかったから余計だったのかもしれない。キレられてもあたりまえかもしれないなと。

ただ、私が多分その辺ふんわりなのって、あんまりよくな言い方だけど、そこに興味がないというか気にしてないからなのかもなぁと思ったり。

今回のこれで改めて考えてみて、男とか女とかあんまり固執してないから知らないし、知ってもそうなんだ、くらいに多分自分は思ってる気がする(結婚の問題とか法律の問題とかは彼彼女らが生きにくいものは国がどうにかした方がいいという主張はあるし賛同してます)だからこそ5号は男とか女とか関係ないという主張が多いと思ったし、気にしていないと言いつつ自分自身がすごく気にしてるんだと節々からわかるのとてもよかったです。でも当事者ならそうなるのもわかる。知っててスルーするのと、知らないふりをするのも違うし。普通ってなんなんだろうなっていう話になるかも。どう受け止めれば正解なのかもわからない。本編的にはそこは関係ないんだけど。

そこからの本題は偏見の話で自分に偏見も持っていたと、夫の考えに近づいたのもよかった。なるほどなー!とすごく納得しました。

 

・意見の変化と、自分の家族と、有罪か情状酌量かの話。

初日見てた時はイマイチ自分自身どっちなのかわからなかったし、なにより出てくる意見でコロコロ変わる陪審員の反応がよくわからなくてなんか気持ち悪くてモヤモヤしてたんですけど、公演重ねてやっと自分が「明確な人としての殺意」があったかどうかは重要だったかもと思いました。で、結局楓は殺意があったわけじゃないと思ったので、情状酌量の余地ありと落ち着きました。

意見の変化、私は裁判を傍聴してたわけじゃないので変化するのはあたり前なこととしても、本当に陪審員ディベート感覚だったのはよくわからない。。うっすら嫌い(何回もいう)

でもここも7号の「他人のことより自分の家族」「10人いれば10通りの家族考えがある」っていうのが正論すぎたのでなんとも言えないです。うっすら嫌いの、なんでうっすらなのかと言えば、それぞれ言ってることが大体間違ってないっていうところ。本当にそうだったし、だからその後話し合いたいに手を上げていた5号と10号手をあげなかったのか?と気になっています。

 

・めちゃくちゃ余談。SNSみて勉強していたのくだり。

SNSで勉強してたってところ、だれも突っ込まなかったけど3号とか9号に子供ほっぽらかしてSNSで遊んでたっていう読み取り方が序盤にあったら楓にさらに悪い印象を与えるのと、10号の話へのつながりがか分かりやすかったかも。最初SNSで勉強してたって印象がセリフ一つだけだったから個人的に印象薄かったから。そこでもう少し悪い印象あったら、10号の主張とハッシュタグとか、楓がそれみて頑張ろうとしてた印象がもっと深くなったのかもという、個人的な感情移入の話。

 

感想じゃないけど見てすぐにツイッターに投げた追記(10/2)

fusetter.com

fusetter.com

 

大まかにストーリーで気になったところはそんなところ。

 

5号の将熙くん。 (相変わらずの感想です)

事前に子供がいる役などは知っててたし、普通にちょっとチャラめのお父さんなのかと思ったら、中盤でまさかのトランスジェンダー。しかも言い方悪いですが、今回は役として、普通に見せようとしてるそこそこ拗らせてるタイプの方。

一癖二癖ある感じの役めちゃくちゃいいですね。なにかしらいつも闇抱えさせたい。というかそういうのがなんか似合うと思ってる。前回飛んでる最高で意外と暗いと岸本さんに言われてたの思い出すけど、ストレートに見た目通りっていう感じの爽やかな青年より予想を裏切る逆張りしてほしい気持ち。アナザーレンズはそれでしたね。今回も役面白かったです。あと今回の舞台も皆さんお芝居うまくてその中に溶け込んでて、でもちゃんと存在感もあっていい。溶け込んでると忘れるけど、お芝居繊細で本当に良いなと、思い出して感動できるのが良いです。見てる間は浮いてるわけじゃないから話に没頭できるの。綺麗に将熙くんていう存在消えるの毎回面白いなぁと思ってみてます。あと今回一度も履けないしセリフ量もあるから普通にすごい。

役としては上にも書いたけど無知に合わせる必要があるのかというところがすごく響いたし、もうそんなこと思ってる人だれもいませんよってところ好き。場面転換の雰囲気変化がすごくいいなって、一言一言の重みを感じました。

でも基本的にはヘラヘラしててあんまり好きじゃないんですよ。将熙くんやってる役でダントツ仲良くなれない。多分節々感じた普通に固執してる感じとか、周りに合わせようとしてるのか笑ってるところとか。意志がブレてる(というのも語弊あるかもだけど)ところとか。自分と違う部分を感じたからかなぁ。ジェンダーとして過去いろいろあったんだろうなとは予測できるし、どう言う人間なのかだから気になるっていう部分はあるけど、何考えてるのかわからなくてまずあの場に13人目としていたらあんまり近づきたくないタイプだなと思いました。地雷踏んだらキレられそうでちょっと怖いくらいもある。

こうやって好きじゃないと思うタイプの役を見るのも楽しいです!将熙くんのお芝居好き!

 

そのほかのキャストさんたち。

 

・被告人朝倉楓と道人

岡本夏美さんめちゃくちゃすごい。終わった後に感想を言い合う中でもダントツにお芝居すごいっていう話題に上がる方でした。役としても重要な立ち位置だからなおさらではあるんだけど、証言をしている時と、子育てをしている時と、ネグレクトを開始してしまった時とか、狂ってる感じとか。何もかもすごい。リアルな感じと、辛い感じと、どんどん印象が変わっていく姿が印象強かったです。楓も複雑だけど、完璧を求めたのかもしれないけど、この子がもう少し器用だったらと思うと起きなかった事件でもあるし、だったら周りが気づいてどうにかできなかったのかと、あとからだったらなんとでも言えるよねっていうことしか言えなくなってしまう。死を前にしてまた母親になれたは辛すぎる。殺すつもりはなかった。幸せな家族を気付くつもりだった。でも、多分産むべきではなかった。そこは子供だったかもしれない。だから自首もしたし許さないでくれと自分を責め続けることになる。そしたらこの子の救いは、有罪とされるほうがいいのかもしれないとも思いました。情状酌量のほうがきついのかも。それこそ許される方が罰になるレベルで。

道人のことも上で言ったけど境遇に同情はする。ただ、逃げた。楓は庇ったというより自分が完璧な親になれなかったせいって思ってる部分が強くてあの証言だったのかな。でもこっちもこっちで一応降ろそうとは言ってたし、でも隠すの決めたのは二人の意思だったしそしたら責任を負うべきだったと。色々考えます。どちらにしろ、もっとお互い向き合えてればな…と、そういう罪ではあると思う。

 

・そのほかの陪審員の方々。

マジでみんなお芝居うまい。特にキャラクター的にも3号8号9号はなんかいそうな感じが。

いろんな年代の方が出ているお芝居好きなので、今回もその味がでててよかったです。9号は本当にイライラしたし。6号とのやりとりとか。6号の田中さんも自分がネグレクトをしているというシーンも9号との言い合いもよかった。最後8号の楓さんもあなたも頑張ったと言葉を気にしないように聞いていて、でも耐えられなくて席を立つところとかもすごくよかった。ラストの3号と許さないでくださいと呟きつづける楓のシーンも毎回泣いてたけど、その前にこのシーンでもちょっと泣きそうになってた。

3号はずっと自分を許せてないの辛すぎる。でも実際目の前でそんなことが起こったら自分だって同じように自分を責め続けると思う。ひどい言葉で責め続けて許されないように振る舞ったかもしれない。あと小出さんはお芝居もだけど声がいい。とても聞き取りやすくどこか説得力もあって腑に落ちた。

2号と4号は進行と鍵。4号が自分だって今の旦那とは〜のくだり可愛かった。笑 あと後から気づいたけど冨田さんヤウラスじゃん!思い返せば声は同じなんだけど、2.5のキャラと印象まったく違くてびっくりでした。

2号は最後朝倉楓さんと被ったと言うシーンの主張とかで、少しは頼れる人になったんだろうか。周りと雰囲気違うのも面白かったです。

陪審員長は元気に手を上げるところ可愛かった。決にとりつかれないで。この立ち位置になる人ってめちゃくちゃ大変だろうなと思いました。

10号の完璧な親も、最初の献立の話から伏線があったのよかった。もっともっとというシーン悲しい。

 

自分に子供がいたらまた見え方が変わった話になったのかな。

虐待も殺人もあってはならない。でも、そこに至る経緯は社会問題で彼らだけの責任じゃない。

本当に脱線してるところもあるけど、いろんなことを考えさせられる作品でした。観終わって鬱な気分というわけでもないのが本当にちょうどよかった。

 

素敵な舞台をありがとうございました。

時間制作さんの作品また観に行きます!

 

 

最後にディナーPV貼っときます。

飛んでる最高 観劇

※主にここが好きだったとか、個人的感想です。出てくるセリフは曖昧です。好き勝手な思考とか結構入ります。他作品の名前結構出てきます。

役者の話と役の話はごっちゃです。誤字脱字はいつものことです。

ネタバレになるため、配信があるようなので観てない方でこれ観た方注意してください。

 

この作品感想残しておきたいなーと、久しぶりにブログ開きました。

気づいたらアナザーレンズぶりの感想になってしまいました。そしてそれ見返すとめちゃくちゃ長い感想書いてて自分元気だなーと驚きました。期間空いた間の舞台の感想も書きたいとは思ってたんだけど、MPが仕事に持って行かれててなかなか手を付けられずで、ちょっと心のこりではあるので暇なときに穴埋めをしたい気持ち。

そんなこんなで感想です。

 

飛んでる最高
@駅前劇場

 

情報がでて、直感でこれは自分が好きそうで面白いやつでは?っていう、いつもの感でチケットとったけどやっぱり当たりでした。感が良いので(自慢)

将熙くん自身もTwitterで今までとは違った役?という話しされてたり、組み立てていく系の話だとインスタライブで話をしてたので、うんうん好きそうと公演楽しみにしてました。あとフライヤー上がったときのデザインが好みだったので、ジャケ買いが当たる原理もあると思う。

とりあえず観れそうなところ取っておこう〜って軽い気持ちで数公演取ってたら気づいたら本当に行ける日マックスでチケット取っててそんなこともあるよねっていう。たまにあるよね。

 

前置き長いけどいつもの感じの感想です。

  

 【本編のおぼえがき感想】 

観劇日:13日 14日 16日(マチソワ)17日 18日 23日(マチソワ)24日

 

チケットカウントしたらこんなにいってたのかと驚き。体のダメージ以外はそんなに見た気がしない(正直パイプ椅子辛いです)

舞台の内容じゃないけど、さすがに収支のバランスを考えた行動したほうがいいと思ってるんだけど、今回はお話が面白すぎた!あとチケットが安すぎた!小劇場こんなに楽しいのがあの値段はすごい!

 

全体的に思ったこと。

 

全体の感想を言葉にするのが難しいというか、シンプルなコメディに良い味がすごく詰まってて本当に面白かったの一言かもしれない。

それぞれの人間関係が絶妙にありそうというか、舞台らしく誇張はされてるけどリアルというか見たことあるー!って見たことないのに言いたくなるような、絶妙に憎めない人物達しかいないのすごかった。

キャラクターの話は後にするけど、その人達のそれぞれの日常の中のちょっとした修羅場とかいざこざとか、人生の一部をバラバラにしてところどころをマーブリングのようにちょっと混ぜて、最終的に固めて飛び石のようになったものをシーン別逆再生で見るような感じ。舞台も映画も小説もなんでも、そんなに多くの作品を見たことあるわけじゃないから、こういう作品もあるんだ!!って新しいものを見つけることができて純粋にすごく感動でした。それと同時に、世の中もっと面白い作品があるんだろうなぁってワクワクさせてもらえて。岸本さん話の織り交ぜ方天才だなぁていう感想。何よりどの役の話も人物の個性もすごくよかったです。

話戻るけど、伏線回収系ってよくあるけど、時系列に沿って(もしくは回想としてだしてきて)最終的につなげたりするイメージだったけど、そもそも一日の最後の起きた出来事を最初に持ってくるだけじゃなく4つの主軸ストーリーをバラバラにして作ってるのにすごくわかりやすく作られていて本当に驚きました。仮にわからない場面があったとしてもそこに違和感がなかったことも。

この系統だと過去に見た「とても親密な見知らぬ人」は近いものではるんだけど、それともやっぱり全然違った印象。あれはわからないことに意味がある作品だったから、余白と考えることが大好きな人間がハマるやつで今回のとはちょっと違ってた。だからいろんな作品があるなぁって面白いとも感じることができました。

今回は単純にストーリーをテレコにしまくって逆から再生させたものなので、全てわかるし頭の中でこのあとあれだったのか!ってなるのがとても気持ちいい作品。だから二回目は更に新鮮な気持ちで見れたし、でも二回見なきゃわからないわけでもなくてそういう意味で引きがうまいなぁと思いました。

あと単純に何が面白かったってお話面白いのもなんだけど、皆さんお芝居すごくて。見てるだけで楽しいキャラクターの癖とか一人ひとりが毎日安定感もあっていつみても楽しかった。よく日替わり要素あって面白い舞台もあるけど芝居自体が面白いと感じれる舞台と役者さんいいなーって今回の舞台お芝居の良さをすごく噛み締めてました。舞台上で生きてる感じ。回数行ったし客席が近かったのもあるから、なんかあそこに出てくる人々知り合いのような気がしてきてもう二度と会えないのかーって思うのが寂しいくらい面白かった。

 

内容の話。

 

初日ははじめましての主催さんの舞台なので、自分の肌に合わないやつだったらどうしようかなぁとちょっとドキドキでした。これはいつもなんだけど。

特に冒頭部分でのやりとりでこのあとも生々しい感じ続くならきついなとも思ったんだけど、基本的にマイルドで普通に面白かったー。個人的に不倫物好まないもので…。コメディで良かった。でもこの話だとその辺の細かいところも面白くて好きだったからすごい。話によりますねやっぱり。

一番気になってるの冒頭で小倉さんなんで死んだ?ってところ。笑

多分あんまり意味ないんだろうなとは思ってるけど、ちゃんと見てると結構パタって息止まった(そんなに苦しんでる様子もなかったから)どうしたって。それいったらなんて久留米さんはあのシーンで3人でハワイ行こうになるんだって話だからコメディだなって落ち着けたけど、結構しっかりストーリーできてたからそこもなんか意味があったら面白かったなって思った箇所でした。

(↑将熙くんのインスタライブ見る前まで打ってた感想なので、死んでないらしい。終わった後あれこれ聞けるの本当に楽しいです)

4つの主軸それぞれあるかもしれないというものだったけど、ドラマのような劇的なものじゃなくて多分それぞれの日常のちょっとしたことの積み重ねがたまたま空港で重なったって感じだったの面白かったです。不倫の話、仕事の話、生き方?詐欺(?)の話、千晶に関しては浪費の話?夢もあるけど。きっと空港に自分がいたら迷惑な人達いるなーっていう程度でスルーしちゃうんだろうなぁっていう程度のものなんだけど、お騒がせな人々の人生をちょっと垣間見る感じがとても面白かったです。

ストーリーの軸とはちょっと違うけど、旭くんは珠世はまた後でって約束してたけどその後も布団一緒に売ってるのかなー。最初この二人の関係性ビジネスパートナーっていってたからいい雰囲気になったところもノリなのかなと思ってたけど、そうじゃなくて話の途中でくっついてた?んだったら、仕事ほんとにやめて俳優になってるのかなって。仕事辞めてなかったらあのあと世田谷支部の松井さんとミーティングがてら飯でもっていうのに参加してたんだろうかとちょっと気になる。セリフの多くがテンポと語感がよくて覚えちゃった。

あとはもうとにかく感想としては沢山笑った!特に好きなシーンがなんか聞いたことあるなーっていう音楽からの「旅立ちの日に」の合唱。BGMかと思ったら歌いだしてあれ天才かとめちゃくちゃ面白かった。笑 のりちゃん歌いだして笑うし、広大途中で登場するしで。皆さん歌がうまいのが余計に面白くて、あと自分が歌ったこともあるから余計に。無駄に男子パートとか歌って遊んでた記憶とかもあるから思い出しちゃって。ソプラノだったけど誰かが歌い出すと絶対重ねてたなー笑

 

あとは個別に細かいところ。

 

男と旭くんと広大くんと将熙くん。 (相変わらずの感想です)

 

稽古場の写真で銃もってたから悪い奴の役?なのかなーとか考えてたけど三役あるとは思ってなかったー!

それこそAnother lenzとか一つの舞台でいろんな役を演じるお芝居見れるの楽しいな〜とか思ってたけど、きっちり別人として三役分かれてるの見れるとか楽しい!!

男役はしょっぱなジャックの音声からだったから声好きだなぁと思って聴いてたけど、将熙くんのやる悪役好き派としてここではしっかり悪い奴のやってるのもよかった。コメディなのでまた意味合いも違ってくるけど、ここのシーン跳弾千晶二人で目線追ってるのも面白かった。短い時間だったけど観てるだけでワクワクする役でした。

 

次は広大。のりちゃんの回想シーンの登場ではあるけど、この話の中で唯一まともな人だった印象。爽やかなイケメン俳優!俳優役とか演じる人をやってることちょこちょこあるけどどれも違って楽しいー!人間らしいナチュラルな感じがとても良くて、のりちゃんとの喜怒哀楽、怒られてるところはしゅんとした感じと悔しさとかもわかったし、喜んでる時は本当に嬉しそうに思いっきり喜んで、怒ってる時も感じ悪いのでてたし、授賞式のシーンは面白かったけど正直このシーン本当に観たいと思わせてもらったり(マッフィーは置いといて)瞬時の切り替えに驚いたし、とにかくとても好きでした。あとあんたの理想の男を押し付けるなというところも良かった。将熙くんの感情演技好き。転ばされるのは面白かったけど広大の気持ち考えると、のりちゃんならって正直に話しても、っていう目でのりちゃん見てたのも伝わったからこそ、なんとも言えない感情でした。実際ああいうことってあるのかなー。コーギーのタトゥーのマフィアもとにかく語呂感がよかったです。

 

次旭くん!クセ強い!!

ほんとに今まで見たことないいろんな表情見せてもらって楽しかったです。笑

もはや文字通りなところもあるけど、なんか本当にいつもと違って感じる部分もたくさんあっていろんな引き出しがあるんだなぁといつものワクワク感が増しました!好き!

旭くん自体は登場どういう子なんだ?!っていういくちゃんとのやりとりだったけど、2回目以降は流れを知ってたので小倉さん方の確認してから壁際にいくちゃん押しやったりしてるの気づけたのも楽しかったです。時間軸的には初めの方になる飛行機を眺めてるところ、「飛ぶぞ…飛んだ!」ってところ地味に好き。俺ってちっせぇなと目線の先に飛行機飛んでるんだなぁって情景が思い浮かぶのも舞台楽しいなぁと感じさせてもらえました。通常時掴みどころのない話し方をするところや、いくちゃんとの契約のやり取りがテンプレだったところとか、小倉さんとのやりとりのところ広大意識してるのかな?ってところとか細かく違ったのも楽しかった。ワンシーン毎に感想言えそうなので割愛するけどとにかく観てて本当に飽きない楽しい役でした。噛めば噛むほど味が出るタイプでした。

あと公演中からずっと言ってたこの↓座り方が好き。最初そこまで演出だと思ってなくて次見た時も同じだだから旭くんの座り癖なんだってこんなところまでキャラ作ってお芝居って作られてるんだなぁと感動しました。

足乗せて座るのかわいかったです。

 

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本当に全体的にいろいろ細かくて、毎公演見るところや気づくことが多くてとても楽しかったです!

 

そのほかのキャストさんたち。

 

・麻生さん

「久留米さんにしたいって言われたらする?」っていうセリフが空港に務めてる側のストーリーの始まりでいいのかな?

とにかく最初からすごかった!!麻生さんのあの感じとても好きです。冒頭だと三角関係って久留米さん角川さん小倉さん指差すところ好きで、1番お気に入りなのはやっぱり追いかけっこに混じったり空港爆走してるところだった笑 麻生さんも日に日に味わい深くて好きな役でした。そして岸本さんのお芝居すごいなぁと毎公演思ってた。なんかじわじわと癖になる感じ。また観たいなと思う役者さんに出会えると嬉しい。旭くんのに続いて顔芸が光ってた。あの表情も癖になるのに、カテコではけるときの客席見渡して微笑んでる表情とっっても可愛くて大きな拍手送ってました。どんな方なのかなーと演じてる方まで気になるのは本当になかなかないので素敵な出会いでした。

 

・門川さん

門川さんに関して言いたいこと多いんだけど、何より旭といくちゃんが不倫してる!賠償!と小倉さんが二人を攻めてたところとか、不倫というワードとかその辺の話の時の当事者としてのなんとも言えない表情してたのがめちゃくちゃ良かった!!会話してる三人も気になるのに一興即気になってしまってそっち観てることも多かったです。目の前に別れるっていってた恋敵がいるわけで、でも自分のことを晒すことはできないしっていう。戸惑いとかどうしようっていう気持ちとか目線晒したりしてて。訴えられてもおかしくない立ち位置の人間としての複雑さがすごくよかった。それとアバズレっていうセリフに一応付き合ってる身でも「最低」って小倉さんに言ってたから実際は好きになった人がたまたま既婚者だったパターンなんだろうなぁ。

あと門川さんの「えっ?」っていう返事のニュアンスが毎回好きだった。困惑が多い。

 

・久留米さん

そこまで出番多くないけど、絶妙なタイミングで現れるの毎回笑いました。反応に従ってるととにかく憎めない感じ。小倉さんにいっちゃった!って頭ぐりぐりやってるところとかキャラクターあるなぁと楽しかったです。笑

 

・小倉さん

1番現実的にダメな奴ー!実際いくちゃん話し合いした後、冒頭がラストになるならあの後でも門川さんにいい顔しようとしてるのはだめだよ!あとしっかり珠世に閉められてたけど発言がひどい。女性の敵的な描かれ方だったから冒頭小倉さんしんだ?みたいにもってってたのはよかったかもしれない。上司としては優しそうではあったけど、なんとも言えないダメな感じが小林さんよかった。

 

・千晶

見てて楽しい役!冒頭の夢オチのところもだけど、クレーマーってあんな感じなのかなと見たことないけどいそうと思わされる話し方とか詰め寄り方してたのがすごく印象的。動きもだし話し方が強い。一気に話すセリフの長さとかもすごかった。お気に入りはのりちゃんに怒られるところでした。あそこののりちゃんとの会話のテンポがとても好き。

 

・典子

のりちゃんいいなと思ったのが、千晶の夢の中からの現実戻ってきた時の落ち着きの落差。初見見た時こういうテンションの人なのかーと思ってたから、千晶と一緒に現実に戻してもらう感覚でした。本当にあの落差が良かった。あとハワイのビーチでアガサクリスティ読んでるところのシーンなんか好き。

広大との向き合い方は間違ってしまったけど、仕事熱心ですごい人。辞めてきたといって辞められるような位置の人じゃなかったんだろうなぁと。実際にいるんだかいないんだかわからないけど、なんか居そうな気もすると思わせてもらえた人。

 

・郁子

いくちゃんはかわいい!話し方がしっとりしてるけど、テンション上がると声大きくなるところとかなんか成人済みの子供がいる年齢の人としてなんだかリアルでした。後細かいところなんですけど「私だってお金、そんなにあるわけじゃないのよ」つっていうセリフの言い方がその前のセリフとのトーンが違って好きでした。なんか全体的に生々しい感じのお芝居を感じたのはいくちゃんだったかも。写真加工技術があるのは笑いました。全然違う人になっちゃう技術は娘さんにやってもらったんだろうか。

 

・珠世

いろんなクセが強い。話し方とか。アイダーダック愛。

珠世は旭拾ったり布団売ったりいろんなバイトをしてたみたいだけどどんな人だったんだろう…。彼女のシーンは本当に面白ったです。小倉さんと旭くんの間に挟まって座ってるところとか。アイダーダックのところとか後半から動き変わってたし旭くんと立ち位置くるくる変わったりしてるの面白かった。

 

 

とにかく面白い良い舞台でした。あれこれシーン別に好きがあっていい時間だったなぁってじんわりする。シンプルに楽しかったです。公演中毎日が良い時間でした。

またこういうのも観たいなぁ。出会い大切に。

 

素敵な舞台をありがとうございました!

Another lenz 観劇

※主にここが好きだったとか、個人的感想です。出てくるセリフは曖昧です。好き勝手な思考とか結構入ります。素直な感想なので他作品の名前結構出てきます。

役者の話と役の話はごっちゃです。誤字脱字はいつものことです。

 

 

Another lenz
新宿FACE

 

性格悪い役!!松田翔!!

ことあることにちょこちょこ見たい見たいといってた役の発表やっぱり嬉しいですねー。どういうタイプなんだろうって楽しみにしていて、またいいお芝居見せていただいてとても嬉しいという感想と、そもそも構成やお話し自体に良い意味で裏切られる作りだったのがめちゃくちゃ面白くて、本当に良いエンターテイメントだったなぁと公演期間夢中になって楽しんでいました。

なので終わるのが寂しい(現在22日の朝)。楽しいことは生きる希望、って思いながらの感想です。

 

  

 【本編のおぼえがき感想】 

観劇日:15日(配信) 16日 18日 20日(ツアー) 21日 22日 23日(ラスト配信も)

 

初日が配信のみっていうのも、個人的には納得でした。作りが面白すぎる。

最初はね、これ正直な感想なんですけど、手法的には「カメラを止めるな」と同じ感じなのかなってあらすじを読んだ時に思って。あと思い出したのが「パラノーマル・アクティビティ」ハリウッドホラーって書いてあったからだと思うんですけど。なんとなくそれに近いのかなっていうのを思いました。でもそれを言ったらどんなものも何かに似てるって話になるし、そこを気にしていたわけじゃなく、ただ実際みたらやっぱり全然違う上に予想以上だったっていう話がしたくて2作品名前を出しました。凄かったんだよー。面白かった!!

 

 

全体を通して思ったところ。 

 

長くなりそうなので思ったこと先に箇条書き。

・まさかの劇中劇中劇中劇 

・セット動くの面白すぎる

・カメラワークすごすぎ

・松田より苅野の方が性格悪かった

・将熙くんの役どっちにしろセリフ量がえぐい

・映画みたい

・血のりと粉まみれと熱量がが半端ない

・舞台なのかこれ?

・舞台というか全てひっくるめたとんでもエンターテイメント

 

 

どの軸をどういう風に感想に起こせば良いかわからなくなるんだけど、とりあえず全体の話をするならこれ。

 

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これが配信見た時にこういうこと?って整頓するために書いた図。役名とか一部間違ってるのは許して。この時点からこんがらがってる。

 

で、舞台を見終わったあとの図がこっち。

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いや層が厚すぎない……!?(あとこれも生初日夜に書き直したやつだから曖昧なところありますね。それと字が汚すぎますね)

 

まさかの劇中劇中劇中劇だったとは。

初日の配信がちょっと映像乱れてて、カテコの挨拶のところとかもラストの怒涛の展開のまま暗闇で入ったから余計にあれ?ってなってるところもあって。

あらすじの時点でこのライブドラマ「リアル」を撮ってる裏側で何か面白いこと起きてて、そこは舞台で見れるんだろうなーとは思ってたんですけど、それすらも藤原監督の作品だったっていうオチ。そこが全てで、そこが面白すぎたし、逆を言えばそれがなかったら結構とんでも展開だと思ったからよかった。

正直生で観劇した時、すでに配信見てたから「ハイカット!」と「コントシーン」の謎以外は舞台の方でなんやかんやあって藤原監督が最後全部壊しにきたんだなーっていうのは理解してたんですけど、観劇途中舞台下ろされて橘さんのカバンからコカイン取り出した時はどうしようかと思ってました。えっそれであのオチで終わるの?って。。ぐちゃくぐちゃにして終わる作品もそれはそれでありかもしれないけど、それだったら正直なところ面白い……?っという別にハラハラ感が若干あったですけど(※個人の感想です)もうラストに全てが集約されてた。

これ全てが、藤原監督の作品だったんだと。

言葉に言い表せないんだけど、シンプルに面白いの一言かも。

 

もうちょっと考えれば予想できたかもしれないけど、劇中劇に隠された劇中劇。オチまでの隠し方が木を隠すなら森方式。個人的には全然想像してなくて、途中までのハラハラもあってか良い意味で裏切ってくれたし、ほんっとにうにそれが全ての作品であり、中を開けたら要所要所がお話として楽しい場面ばかりで作りが本当にうまいなぁと感じました。

オチが好きな作品てそれだけに感動しがちだけど、Another lenzに関してはそこに行き着くまでの人間関係が細かくうまく見せられててどこ切り取っても面白い。オチにも無理なくつながった上に、そのオチの感動まで膨張してくれるタイプ。

あとこれ純粋に演技うまい役者さんばっかりだったのも話に没頭できてよかったです。癖が強い役も本当にいそうなタイプの人間もベースがエンタメ作ってる人たちって考えると納得もできる(ある意味失礼)し、いや本当に皆さんお芝居がすごくて劇中劇の中のそれぞれの役の雰囲気の変え方とかも凄かった。すごいもの見た。特にやっぱりセリフ量が半端ない理人さんと将熙くん。あと配信の方にははいってないけど、個人的におっきーさんと理人さんの掛け合い。他も一人一人が重要な役であり、アナザーキャストさん含めてそれぞれがめちゃくちゃ仕事人なのをしっかり見れた作品という意味でも面白いとしか形容できなかったです。

 

話は少し戻るけど、この作品を生で見て欲しいとすごく思った理由の一つにアナザーキャストさん二人が5分前くらいに「本日はライブドラマ「リアル」の一般観覧にお越しいただき〜」っていう挨拶をしてくれていたところにも詰まってました。

やっぱりあの、なるほどなー!っていうラストの終わり方。配信だとまだもやもやしてた「ハイカット!」っていうセリフ。上に書いた「一般観覧」の言葉。点と点が線になる感覚。配信のみからAnother lenzが始まった理由。カチッと全部がリンクしてハマるのが気持ち良すぎました。

箇条書きの中に「舞台というか全てひっくるめたとんでもエンターテイメント」って言葉をいれたんですけど、ツアーも含めてそういう枠に囚われない全ての構成的な意味でも新しいエンターテイメントでした。映像の手法も含めてね。ていうか伊藤さんが伊藤さんとして登場して驚いた。デカレンジャー!グリーン!まさかのでした。笑

 

内容の話。

物語自体の話は、藤原すべて書いたものっていう考え方をすると、どこまでがリアルだったのかが気になるところ。

須田ちゃん役の北澤さんがドキュメンタリーの時点でつけてた眼鏡や服は監督の私物っていうのをTwitterで言ってくれてたけど、そもそもあのドキュメンタリー自体もシナリオだったってことでいいのかな?

全部が全部つくりものだったけど、藤原や苅野松田は存在している役者さん。だからあの世界線で彼らを知っていたなら、完全フィクションで見られたってことであってるのかな。ただ、「ライブドラマ「リアル」」っていうパッケージとして松田は松田役として、もしかしたら本当に彼はこういう人なのかも?須田ちゃんて本当に藤原と付き合ってる?みたいな部分をお客さんに楽しんでもらおうとしているリアリティを追求した作品、みたいな。なので実際は付き合ってないでいいのかな。松田と苅野の関係性もね。

次元が本当に違う作品すぎて磯貝龍乎さんの頭の中どうなってるのか知りたくなるところ。

 

めちゃくちゃややこしいので「ライブドラマ「リアル」」ってパッケージ内の話になるけど、

藤原は松田と出会った時点からこうなるように仕組んだシナリオだったってことでここもいいのかな。

ラスト見てると「全部俺のシナリオ通り」みたいなことを言ってたので、あそこの部分だけではなく、松田が自分を恨むようにしむけ、いつか復讐してくるところをカメラに収めるつもりでいた、みたいな。そこまでいくと考えすぎ?

 

あといくつかこうだろうなと思いつつの疑問点として、木村と只野は松田に頼まれてわざと藤原監督がリハします!ってときにムーディーな照明とエロい音楽かけてたと思ってるんだけど、あってるのかな。

これに関しては前田と橘も松田に加担するように松田が仕組んだんだと思ってたんだけど、昨日の将熙くんのインスタライブで橘は松田の本性知らないみたいな感じだったから、となると前田に関しては素であのメイクしてたってことであってるかな。だとしたらそこに関しては素で藤原を切れさせてるのかと。。笑 藤原のツッコミ好きでした。あと笑顔と変顔の恵さんはかわいい。

 

橘さんに関しては、これでも将熙くんのインライ聞くまで橘はなぜ松田に加担したのかも深読みしてたけど、これはある意味外れてて良かったです。深読みの内容はあえて言わないけど、役者として気に入られてたんなら良かった。松田ちゃんが監督やればいいは松田にとっては想定外の話だったっていうのも面白いー!ここもそうなるように仕組んだと思い込んでたから、偶然の重なりのほうが個人的には面白くて良かったです。インライ本当にありがとう。役者のアフタートークまで楽しいAnother lenz。

 

森と藤原についても、あの二人の掛け合い大好きでした。息ぴったりという次元じゃなくて、長年二人で作品作ってるんだな〜っていう信頼感があった。あと単純に面白かった生のくだり。最終日は松田参戦してピザ窯の話してた。どこかこの公演で多分菊池さんもはや笑ってた。笑

どうして藤原に森がついていくかのシーンも、松田の高笑いのあとなの良かったです。いいシーンのラストでSiriでガラッと空気変わったのも良かったー。地味に森好きでした。アテンド?ってなってるの実際藤原だけが怒鳴り散らして悪いわけじゃなくて、結構自身ポンコツではあったんだろうなと。。笑

 

あとはもうカメラが回ってるところ全般は突っ込みたいところ多すぎる。

8公演中1公演しか北なかったのでほぼ南の視点になるから、初めて北でみた時にコップの中に何か仕込んでたり、木村スライディングでカメラ写りに行ってたり、南にいた時なんで笑いが起きてるかわからなかった部分の面白さとかも含めて楽しかった!

私は観に行った公演の観たものがその舞台の全てだと思う人間だから、北なかったらなかったでそれはそれだったと思うけど、真逆から舞台を観て、見えるものが変わっているっていういう経験にも感動しました。もう別の舞台を見に行ったくらいの感覚だった。舞台ってこんなに自由なものなんだと。前半パートは割と北でも南でも反転したものになるだけといえばだけなんだけど、セットが動いて死角が増える配信パートは余計にね。それでもカメラ回ってない部分ですら、松田が南の端で待機してるの北でみてようやく知れたとか、照明ブースそこだったんだとか。面白かったなぁ。

カメラ映らないようにしてるだけでも面白かったり(主に木村)最終日あたり苅野と木村はなんでプロレスしてたのかわからないし(笑)前田ちゃんが助監督として映るシーンも高橋とマミの邪魔にはいるのが日に日に遅くなってギリギリだったり(最終日遅すぎてもはや顔逸らしてた)なんかいろんなギリギリを狙ったりふざけたり、アクシデントをカバーしたり、見えない部分も見えない部分で楽しかったです。

全体の話の時に出したオチだけじゃない部分はこういうところでもある。序盤の流れもだけど。どこを切り取ってみてても面白いと感じました。

 

あと、これもインライで知ったけど、コップに入れてたのカラシかなと思ってたら生姜で、それも天然でやってる設定知れたのも面白かったです。

只野繋がりだと、只野後ろで踊ってるところ、本物の拳銃打ったシーン額を落とす役目やてるのかとおもったらただコードに引っ掛けて落としただけの人だったていうのも知った時笑った。だからあんなに驚いてたのかと。

 

拳銃に関しても本物と偽物がわかるように薬莢出るタイプと使い分けてたのも細かくて好きでした。

銃の話したから流れで血のりの話もするけど、生で血のりあれだけ飛ばしてる見たの初めてかも!!舞台ってやっぱり刺されたフリとか、それだけになるところ毎公演終演後の舞台上がコカイン(ベビーパウダー)と血のりでぐっちゃぐちゃなのはなかなか見ない光景でした。

細かく見てると前田ちゃんと橘さんとか、頭横から打たれたように血を飛ばすために前田ちゃんから橘さんに血のり袋パスしてるところがわかったり、その血が日に日に豪快に飛んでたり、凄かった。笑

しかもあの衣装1着でマチソワも洗って使ってたのは驚き。衣装部さんに感服。

ベビーパウダーはいい匂いでした。血のりが服に飛んだ方は菊池さんの事務所まで(いつかの挨拶)

 

ちなみに一番好きなシーンは高橋の鏡の部屋のところでした。あそこ映像、舞台上も含め全部好き。

 

最後に、高橋の作ってる映画断片的にしか本編でも作られてないですけど、面白そうじゃなry

 

配信の感想。

初見なんてどうやって始まるのか全くわかってないから、普通の舞台の配信だったら会場が映って役者が現れて〜みたいな流れの想像とは違うんだろうなとは思ってはいたけど、ドキュメンタリーみたいなものから始まるとは。しかも稽古場の様子がそのまますぎて最初っから今は演じてる?本人?ってわからならなくなっていました。ちゃんと高橋役の松田翔っていう紙と挨拶があって、あと溝呂木さんがおじいちゃんぽい感じになってたから理解はできてたけど、将熙くんとかは本当にそのままな感じがリアルでした。

こういう始まり方の作品もいいですね。配信だけの特別感がある。だから生だけじゃなく配信も観ようってなる。

内容自体はカメラワークスと照明すごすぎ。本当に映画みているような感覚でした。初見は何が起きてるのかわかってないから素直にその話を見ていたけど、生で観劇してから見直すとまた違った見方ができて面白すぎました。ここ後ろではこうなってるんだよなぁとか。

高橋が裏で話してる内容はこっちしかわからない作りも面白い。

あと楽屋行った時のパート!最初どういうこと?ってなってたけど、役名で呼び合ってるから素の状態ではないんだなと気づいたけど、内容理解しきれてなくてドシリアスなまま終わったのに始まったからずっと混乱してました。笑

あと思ってたより長かった!唯一あの作品内での役者が役を演じてない部分面白かったです。

私は松田は実際はどういう性格なんだっていうのを永遠に考えてます。

 

あと書くか悩んだ感想じゃないんだけど……チケット代について少し。

私はどっちも観た上で価値がないとはぜっっったいに言わないけど、配信が他に比べると値段ちょっと高い方かなぁと考えたり。値段的な話って友達とかとしか話さないだろうからあえてなんだけど、舞台上のものと別のものだとしたら余計に?ドラマとか映画家で見るのに一つ5千円てどう見える?っていう考え方としてふと思いました。舞台だし生でやってるしっていう捉え方を見る側がするかどうか。舞台としてとらえるならどうせだったら全部みたいのに、見せ方としては別物。映像作品としてとらえるなら、今の世の中的には配信の値段としてちょっと高いような。あと、どちらかよりもどっちも見た方が楽しい作りっていう部分。特別感という意味では難しい問題ですね。

舞台上の隠し撮りしてるみたいな定点カメラ映像も混みのものだったらまた変わったりもするかなー。あとはこの手法とるなら、生観劇も配信付きつきチケットっていう考え方あっても良かったかも。素晴らしかったから配信見てもらいたいけど、2、3千円だったら奢ったり勧めたり、生でみた人も安いから買おうになる層もいたのでは?とかもね。口コミでだいぶ広がった作品だったからこそ思ったことかも。

もう一度いうけど値段の話はそれだけ払う価値がないとかそういう話じゃないです。あと物理的にいろんな問題があって無理なんだろうっていうのもわかってる上の独り言。5千だとしたら、あとはキャストの壁紙配布とかもうすこしだけ付加価値つけるとか?

まあみんなの給料が月給5千万円くらいに解決するのにね!!!!世の中世知辛い!!

 

話がめちゃくちゃ逸れました。

あとはいつも通りのめちゃくちゃ個人的な感想です。

 

 

松田演じる松田と高橋と将熙くん。 (相変わらずの感想です)

何から書けば良いかわからないんだけど、箇条書きの

・松田より苅野の方が性格悪かった

・将熙くんの役どっちにしろセリフ量がえぐい

この辺。

 

セリフ量えぐい上にやってることも二重でえぐい(高橋と松田のやってること、その2役を瞬時に演じてる意味で)

ややこしいので松田が演じる松田の性格っていうのを前提で書くけど、松田の個人的な感想はほんと歪んでしまった人でした。

多分松田って攻撃されない限りは割といい人の部類なんじゃないかなぁ。人当たりもいいし、コミュ力ありそう。須田ちゃんと話してる時に橘さんの噂話してるから人として完璧というわけでじゃなくて、それなりに普通の人っていう感じ。ただ、負けず嫌いで(ここだけは本当に将熙くんに似てると思った)割と根に持つタイプ。その根に持つタイプが人格批判を含んだ辛い経験の上に作ってしまったシナリオで、松田に関しては割と今回の話を切り取るなら復讐劇に近いのかも?

でも昨日のインライきいてて別に監督役やるつもりじゃなかったあたりを見ると、本当にあげて落としたかったっていう部分だけみるとそれなりに性格悪いのかな〜でもそれくらい辛い経験してたらちょっと共感できてしまうじゃないかと、個人的に思いました。もちろん松田がやった行動は極端で許されるもんじゃないフィクションではあるけど、実際業界的にもこれくらいやってやりたいって一定層いるだろうなとかも。将熙くんも普段はできないことをやっててスカっとする?みたいなことは言ってたので余計に。みんな人間だもの。関係者が見にきて演者として出たかったというのは、芝居としての面白さと話としての面白さと、もしかしたら舞台上からぶつけたい思いがある人もいたのかもなーとかね。

高橋に関しては作品作りに狂ってるだけで真っ直ぐすぎる人。人には理解されないけどそういう意味での誠実さは嫌いになれない。むしろ人気者だしとけば数字取れるっていうプロデューサーより全然いい。ただ求めたものがちょっと歪みすぎている。そして女癖は悪い。

お芝居としてはセリフ量過去一ですかね。。毎回すごい(語彙力)とって感じの感想書いてるけど、今回の凄さって映像部分にもあって、新しい手法どんどん増やしてるなぁっていう面白さを感じられました。

あとはもうストレートに高橋として感情爆発させて怒鳴り続けてるシーンと、松田のシーンの違い。同じ怒りだったりしても違ったり、悲しみ含んでるのがわかったりとか、面白いなぁと要所要所で思いました。ていうかキャンストブログで感想残してないけど、将熙くんの人作品の上で人格が変わるところのニュアンスの表現めっちゃ好きだなと思ってたので、今回は役で役を演じるっていう違うパターンだけど、地続きでそれが見れたのが最高でした。

いいなと思う子の前にいる松田と、監督を傍観してる松田、苅野過去話を話すところ、軸にどれも芝居が好きっていうのが見える松田良い。監督も真面目にやっている。芝居が好きなのがわかる。そしてその松田が本気で演じる高橋も実際に良い。

苅野に関してはスキャンダルで落とした部分以降は特に何かしようと思ってたわけじゃないよね?

苅野が嫌な態度をとるまでは見下してるようにも感じなかったけど。松田は苅野が松田に対して好意的な態度であったとしたら、本当にダブル主演までやりたいとは思ってたのかな。人を見下すような奴は一回落ちて痛い目を見ればいいんだ言ってたから、そこで更生してくれれば松田的にはよかったのかなー。藤原に関しては最後の最後で「次なんてありません」と言い切っちゃったけど。根深い恨みだな。死のうとまで思ったっていう感情はそれくらいの価値のものだったんだって思える。千穐楽日に欠けたダブルミーミングなんだろうなとも思うけど、うまいな〜と。面白かったっすよっていうのもよかったけど。台本捨てたあとと完全にこれ悪役の笑い方でしょって感じの笑い方も良かったです。笑

松田についてめちゃくちゃ語れてしまう。単純にいい奴だから、かっこいいから面白いから好き!っていう役もいいけど、バックボーンがあって人間味の強い好きだけじゃ語れない要素のある役将熙くんどんどん味が出てくる。これだけいろいろ考えられるのも話の構成だけじゃなくて、演技から自分が読み解こうとしてる部分もあるなぁって思うと改めてすごい役者だなぁと尊敬すできるし好きだなぁと思いました。あと松田左利き設定とかもね。深堀楽しい。

本当に素敵でした。いろんな面が見られる最高の作品でした。

 

 

そのほかのキャストさんたち。

このまま書き続けてると日が暮れそうなのでそれぞれ簡単に。

 

・藤原監督

第二のセリフ量えぐい人。すごかったー!藤原監督理人さんで良かったと思える良さ。伝わって欲しい。将熙くんもだしほかの役者さんもだけど、相乗効果が凄そうなキャストさんたち。ほんと今回の舞台みんなお芝居熱量も技術的なところもすごい。流れが切れない。藤原監督全く良い人じゃないけど憎めないタイプなのは森との掛け合いかなー。実際いたら絶対嫌ですけど、この人があれを書いた(舞台上)と思うと確かに面白いものを書く人だった。本当にほぼ初めましての役者さんだったけど理人さんとしてとても良かった。

 

・森さん

バランサーというか、理人さん並んでとても良い。森はちょっとポンコツだけど、人柄的には現場で好かれそう。よく藤原についていったなーと思うけど、多分嫌なこと寝たら忘れるタイプだなと思った。すごく社会人に向いてそう。

配信では全く出てこないけど、藤原と森の掛け合いは最高だったのでDVDでぜひ。

 

・苅野

絶対こっちの方が性格悪いよ!!!!!現場で挨拶もしない目も合わせないとか、完全に天狗になってしまった人じゃないですか。でも苅野天狗というか元々そういう性格っぽい。監督への話し方とか作品の関わり方とか?スキャンダル取られたところから自暴自棄になってたりするのかな。配信まわってる裏はなんかとても楽しそうでした。いろいろと堪え切れずに笑ってる部分が多かったのも面白かった。まじでなんで楽日あたり木村とプロレスしてたのか謎。笑

 

・橘さん

橘さんに関しての話で言うと、この時代に松田とか藤原が橘さんの噂話としてあの人ホモって言い方をするけど、橘さん自体があんな感じだからこそそういう言われ方をする立ち位置なんだなって個人的には思いました。今の世の中作品でもその辺出すときつい目で見られることもありそうだけど、はっきりとしたキャラクター性しかけてるからなぁ。

あと、おいこらてめこら〜のシーン。途中からエコーかかって飼ってたわんになってたの笑った。笑

楽屋で粉吸おうとしてるシーン、そこそこヤバかった。笑

 

・須田ちゃん

アイドルが演じるアイドル役良い〜!と言うか演技がうまいなあと思った方。監督が好きなのがわかるかわいい子でいるところと、裏側のちょっとかっこいい感じのところの動きがよくって、監督いなくなってから中央のテーブルにタバコ吸いにいくシーンのあそこの歩き方好きでした。目薬で泣く子。あのメイクに見慣れてたせいでツイッターで素の表情みたときメイクってすごい!!って思いました。みんなと並ぶと小柄でかわいい。首痛めてなくて良かったです。

 

・恵さん

いい子そうにしてる子が裏ではきついっていうのはよくあるけど、逆パターンなんだと驚きました。いい人そう。かわいい。アミュモバが言えない子。笑 いろいろ面白い言葉とか仕掛けててよかったのと、あとずっとこの舞台あのヒールで動いてるのすごいなぁと思いました。女の子二人のシーンはかわいい。タバコ?電子タバコ?の持ち方がリアル。


・木村

めちゃめちゃ面白いこと舞台でやってた人。千秋楽高橋と恵(名前忘れた…)が養育費支払わない!の話をしている裏で壁をノックしたりしてずっと笑ってるからつられて客席で笑ってました。他にもカメラ避けるためにドシリアスのシーン対角線上で床に寝転がったりしてたから、シリアスなシーンで笑ってる人みたいになってた罪深い人。鏡のシーン高橋と対峙してる謎の男のところ良かった。監督に返事!と言われたら写ってないのにはいって答えちゃう人1号。

 

・只野

名前が日替わりのDJ。上の方の感想にも書いたけど天然だったのかーという生姜いれた奴。木村と一緒にカメラに映らないようにローリングで移動してたり、フランクフルトもって動いてたり。あと音響のブースで一回ケチャップ飲んでたみたいに見えたのが気になって仕方なかったけど中央も見たくてめちゃくちゃ忙しかったです。ダンスがうまい。返事!って言われたらはい!って裏でも答えちゃう2号。

 

・前田

悪ふざけがどんどんエスカレートしていく人。映らないところで監督の髪の毛とか体触ってて笑った。笑 監督がついにさわんな!って配信に乗るのに切れさせる。他にもキスシーンの邪魔をしに入るはずが真ん中で橘さんといちゃついててどんどん遅くなっていく。一番笑ったのはスポンサーと高橋が言い合ってるところ、南側では苅野に化粧直しにかこつけてどんどん顔が近くなったり筆で鼻くすぐったりしてるの笑いました。木村は見ないようにとかもしてましたが、最終日ついに前田の筆を奪っていた。挨拶も前田ちゃんに合わせてくれてありがとうございました。

 

・アナザーキャストの二人

舞台上にいないところも通路で二人で話してたり、脚立持って動いてたりとかとても良かった。そっちも気になって仕方なかった!前説も楽しかったし、何よりスタジオツアーでお世話になりました。ダンス見せてもらったりいろんな解説聴いたりと楽しかった!

 

・カメラマンの二人

カメラのアングルも演出指定なんだろうけどめっちゃ良かったしあれは腰痛める!登場挨拶好きでした。挨拶というか、斜め上向いてるだけだけど、途中から動いたり、女性増えたり、ぼけてるの面白くて。笑 個人的には元役者と元ヤンキーで構成されてますっていってた回が好きでした。お姉さんヤンキーになってた。笑

 

以上です!

 

 

本当に配信しか見れない方がいるのが面白かっただけに悔しいので、落ち着いたらもう一回再演してほしい気持ちと、でも将熙くんのファンとしてはさらに新しいものに出て欲しい気持ちと気持ちが二分してますね。

ただ、DVDはあるから配信のみの方はDVD見て欲しい。これだけ見て欲しいという作品も珍しいくらい。私もファンとして良いもの観ました。

DVDは作り方この舞台の面白さや良さ出せるようにめっちゃこだわって頑張って欲しい!

あ、あとメインビジュアル好きでした!あれポスター欲しい!

 

結局一万字超えたけど要約すると300文字くらいになりそうな感想ですが、

楽しい舞台(配信)をありがとうございました!

勇者セイヤンの物語〜ノストラダムス男の大予言〜 観劇

※主にここが好きだったとか、個人的感想です。出てくるセリフは曖昧です。好き勝手な思考とか結構入ります(今回こうだった?っていう思考が多いかも)

(仮)(真)も含めての話になります。

役者の話と役の話はごっちゃです。誤字脱字はいつものことです。

 

 

舞台「勇者セイヤンの物語〜ノストラダム男の大予言〜 」 
オルタナティブシアター

 

セイヤンシリーズの最終章。(予言)ようやく見ることができました。

全公演無事に、とは言えなかった。言えなかったけど、ちゃんと届きました。予言。最終章。

(予言)やるよ!っていう告知から、将熙くんセイヤンでラストもでて欲しいなと思い続けて、そしてセイヤン将熙くんですってなって喜んだけど、8月の公演は中止になって。

おと小さんのイベントで「セイヤン最終章は将熙じゃなきゃならない」って光大さんの言葉がすごく嬉しかったの覚えています。千秋楽でも言ってくれていた。

いろんな状況下の中、大阪は中止。それでも東京公演が一公演中止の中幕を開け、楽日までたどり着けて本当にほっとしました。いや本当に。クラファンも参加したけど、セイヤン最終章見れなかった可能性が大いにありえた公演だと、終わった後の配信聞いて思う。

いろんな感情がありすぎてて、いつも以上に言葉にならない。

正直言えばこの状況下じゃなかったらもっとポップな気持ちで最終章見届けてたと思うんですけど(笑)どうにもいろんなことを考えてしまって感情こもってしまいます。

思い返せば、(仮)の時に書いた感想の冒頭の一文からの始まりです。

 

 

なによりも驚いたのがタイトル!だいぶ前に多分シブゲキあたりの折り込みのチラシに再演か続編のフライヤーが入ってて、元々ドット絵のRPGやって育ったのですごく気になっていた舞台でした。

その時珍しく結構悩んだんだけど結局行くことが出来なくて(※年中ギリギリの予算で生きてます)今回将熙くんでるししかも主演て絶対行くじゃないですか!すごいご縁で本当にびっくり!!

心の中だけでも思っておくもんだなぁという、個人的に凄く嬉しかった話は置いといて、本編の感想です。

 

 

このご縁から、今回の最終章。

見届けることができて本当によかった。

何よりいろいろある世の中で、この公演期間ずっとセイヤンの事考え続けててすごく楽しかった!!

そんな感じで残りは全然まとまらないけど結構一生懸命考えながら見ていた感想?です。

 ただ言葉にしたいだけな部分も多いかも。わかる人にはわかるネタが多い。

相変わらず誰が読むんだっていう読みづらい内容ですが、冒険日記の如く残しておきます。

 

 【本編のおぼえがき感想】 観劇日:21日(配信) 22日 23日 24日

 

時間が5時半になって仕事終わりに行けなくなっちゃったので、金曜日有給とったよ!

でも見に行ってよかったというか、初日から全部本当は生で見たかったなー。

 

全体を通して思ったところ。 

 

初見は生が良かったので22日の初見、もう要所要所でめちゃくちゃ泣いた。

それと同時にあまりにも多い情報量に自分の中の時系列が整頓しきれず(理解能力が大幅に足りなかった)紙に整頓せざるを得なくなったのがこちら!

 

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いや、もうここまで考え込まないでもっと軽く見ればいいのはわかってる。

でもどうしてもこの世界観を自分なりの解釈で理解したかったのと、いつも観劇であうフォロアーさんたちとこの解釈であっているかの確認がしたくて、22日家に帰ってから(仮)(真)を要所要所確認しつつ早送りで見ながら、さらに初日の(予言)配信まで見ながら書いいてました。2時くらいまでそんなことやってたら次の日寝坊しました。間に合ってるけど!

話していてわかったところとか、最終日までみてようやく理解できたことも含めて改正版みたいな表。(字が汚いのはすみません)

本当にいろんなこれで合ってる?この解釈でいい?っていうのがストーリー的には多かったのですごく楽しかったです。

ここまで書いててあんまり楽しかったですって言葉使った気がするけど、本当に楽しかったです!

 

全体的な話からすると、セイヤン切ないよ〜!!

まさかの展開で、初見の途中では新しく現れた勇者1ってゲームデータのバグかウイルスなんじゃないかって思っていました。ソウコちゃんがあなたはコピーと言っていても、ソウコちゃんもそうなんじゃないかって。だってまさか今まで見てた方のセイヤンがコピーデータなんて思わないじゃないですか!どこのテイルズオブジアビスだよ!!俺は悪くねぇ!!*1

ずっと心にカルマを流しつつ、最後の最後でまさかのそういうことか!!!っていうソウコの存在。めっちゃくちゃ驚きました。そしてずっとそばで見守っててくれたのが嬉しかった。

あなただけのヒロイン。そうやって繋がるんだな〜って感動したのと同時に、ただただ、コピーセイヤンがデータの向こう側にいくエンドが悲しくて、でもこれは元々セイヤンの旅の目的は運命の人を探した旅だったから、ゲームクリアには間違いないんだと、すごく複雑な気持ちだったのが初日の感想。

そんな気持ちで、上の表を書いたり人の意見を聞いたりしてどんどん内容の理解が深まっていき、とりあえず自分の中の落とし所は見つかりました。

 

この話は、ハッピーエンドというか、トゥルーエンドというか。光大さんの話ってもしかしてこういう系が多い?(仮)もだけど全員がやっぱり幸せになりきれていないような。今回の勇者セイヤンの物語ではこれが精一杯のハッピーエンドなんだろうな。ただ絶対これ零〜紅い蝶〜*2とかみたいにXboxとかに移植されたら完全なハッピーエンドあると思ってます。

 

物語の内容としてのいろいろな考察。

 

そもそもこれ初見の段階では、ゲームソフト一つの中に「セーブデータ1」のセイヤンが1面のどこかでセーブした時に「セーブデータ2」として生まれたのがコピーセイヤンと言われる存在だと思ってました。

ただ3日目見たあたりで、そもそもの「勇者セイヤンの物語」っていうゲームデータが「メインデータ」と、その複製である「サブデータ」っていう2種類あったんだって気付いてああ!ってなりました。だからデータっていう言い方してたんだって。でもセーブデータ分けるのもRPGあるあるじゃない?そっちだと思ってたっていうこんがらがってた勘違いその1。

 

これも途中までの勘違いなんですけど、どうしてメインデータ側のセイヤンがコピーセイヤンと同じ性格をしているはずなのに、コピーセイヤンを救おうとはしないのかっていうところ。草3が「同じセイヤンだったらそういうはずでしょ」っていうところから、確かにってなったけど、メインデータのセイヤンは必要にサブデータを消そうとするのはどうしてなのか違和感が生まれて。

でもこれも何回か見るうちに、メインデータのセイヤンは戦いながら進む王道のRPGの主人公だから、イレギュラーな行動は取らないからだって納得しました。だからサブデータのセイヤンを救うって言う言葉が出てこなかった。それまではこれはアイレム製のRPGなのかもしれないと思ってました。*3

これ面白いなと思うのが、逆に言えば、サブデータ側のセイヤンは多分、メインデータのセイヤンが何らかのバグでサブデータ側にくるストーリーがあったりしたら、絶対にデリートは選ばないんだろうなって考えてたらさらに切なくなったりしてね。

太田セイヤンはきっと誰も犠牲にしない。逆の立場だったらずっと救う道を探してくれてた気がします。(それでも救おうとした対象は自ら消えてしまうのが宿命になりそう)

 

 

サブデータ側の話。

 

サブデータ側のエンディングについて。

全体の感想にも書いてあるけど、私の中で恐怖のオジサンてリセットさん*4の強い版だと思っていて、セーブ中に電源を落とした場合に出てくる絶対的なプログラムは、サブデータが移動してきてしまった場合の救済処置として絶対にでてくるものなんだろうけど、このオジサンが最後の最後どうにか頑張ってセイヤンをサブデータに戻してくれてもよかったんじゃないか〜〜!?って勝手な私情で嘆いてました。

いやわかる。そもそも(真)で終わってたシナリオだって光大さん言ってたから。サブデータ側のセイヤンのシナリオって、王道なストーリー展開のメインデータが存在しているのであれば、確かに(仮)も、特に(真)はあからさまにイレギュラーな内容なんですよね。メイン側の1面2面がどうなっていたかはわからないんだけど、明らかに(真)はエタノールもユウシャンも3面には登場してはいけない存在で(光大さんもメインデータはユウシャン達にはあってないって言ってた)RPGの常識を覆したかったっていう、メタ的なコチラ側の話をしたらこれもある意味データが勝手に暴走しているバグで。

そこでラスボスまでは登場しててしかも倒されてる。それもエタノールに。おかしな世界はこの時点である意味全部終わってたんですよね。ただ、エタノールが最後全てを戻して、セイヤンはそのまま続きの旅を始める。打ちながら思ったけどエタノール全ての命を戻したの本当に存在がバグっぽいな……。中ボス強い。

(真)ラスト、エタノールみたいな子にぶつかったのは、あれは本来メインデータでも共通でぶつかるはずだったヒロインのモンスター?なのかなって勝手に思ってます。真相が知りたい。

そのまま(予言)に繋がるけど、エタノールはその世界を戻した時点で、セイヤンを見守っている概念になったっぽいなって思ってるんだけどここもどうなんだろう。そしてセイヤンがメインデータ側に飛ばされてしまった時、セイヤンのそばにいるためにソウコという存在として、記憶はもたないけどエタノールの思想(概念)を持った、オジギソウという世界の一部として生まれた。みたいな。

一つわからないのが、エタノールはセイヤンに「あなたは私のことを忘れてしまうけど」って(真)のラストで言ってるところ。(予言)ではセイヤンはエタノールのこと覚えてるみたいだったけど、セイヤンの記憶もこの飛ばされた時点で思い出したのか、それともエタノールのことはずっと忘れることなく、あのモンスターの子とぶつかったのか。

あの終わり方をした(真)から(予言)に入るまでの空白がどうしても気になる。

全然エンドに関係ない話してた。

 

エンディング。本当にソウコがエタノールのセリフを言ったときに感動しました。セイヤンの反応に泣いた。言葉にならない。ソウコちゃんが祈ってるポーズするときに、エタノールと同じ魔法の使い方するんだな〜とかぼんやり思ってはいたんだけど、それはこの世界観で普通なことなのかなって思ってたから。でもよくよく考えたら蘇らせる魔法使えるのってあの世界エタノールだけだったんですよね。二週目の時にそれを思い出して鳥肌が経ちました。すごく祈るポーズしてるし。生き返るし。回復もそうだし。最初から最後までエタノールだった……。

辻ちゃん、演技もエタノールの井尻さんと同じような気がして余計被って見えて。

キャメロン、そしてもしかしたらエタノールも、サブデータ側でもヒロインと言ってもくっつかない設定ではあったけど、本当に「ソウコ」っていう存在だけは、メインデータに移行してしまったサブデータの勇者のためだけに生まれたヒロインっていう解釈ですごく納得しました。

だからセイヤンは自分だけのヒロインを見つけることができて、一応(真)でラスボスまでモンスター側の都合で接触してるので、旅の目的は果たされたのでgame clearっていう。前回の予言を知らないので、サラブレッドはいなかったっていう情報のみでの話になるけど、今回はそのエンドに加えて二人のロマンもちゃんとサブデータ側で果たしてもらえるようにサラブレッドに託されてるから、きっとそれで本当にハッピーエンドなのかな。

ほんっとに個人的にはサブデータのセイヤン戻って欲しかった。だから次のセイヤンは別の役者さん三部作として、そういうエンディングを作って欲しいなぁ。演じる人のセイヤンによってラストの(予言)が変わるの面白そう。

 今回はサラブレッドが来てくれてよかった。このセイヤンは人を心から信頼できるセイヤンだから。サラブレッドっていう存在を信じて託したのが感じられて思い出して泣きそうになりました。将熙くんのそういう演技めちゃくちゃ好き。

 

あとここで書くけど大千秋楽、セイヤンがソウコとおじさんとデータの向こう側へ行く時にいうセリフに、将熙くんのアドリブなのか「出会ってくれてありがとう」が追加されてて本当にそこでも泣きました。今までの仲間視線の先にいたもん。無理でした。

 

 

メインデータ側の話。

 

上でも触れてるけど、メインデータは多分(仮)内の話も、サブデータのセイヤンとは全くストーリーが違っていて、すごく王道なRPGだったんだろうな。性格はセイヤンには変わりないだけで。ボスは倒してきたっていうセリフがあったから、もしかしたらジャンブルドア達も更生するか捕まるかして、キャメロンも死んでないのかもしれない。ただ、1面の子との約束っていう話はでてたから、ヨーグルンとの約束は同じなのかな?サラブレッドもメインデータ側ではどういう立ち位置だったのか気になります。

なんとなくだけど、メイン側のサラブレッドは旅にでてないような気もする。だからサブデータのサラブレッドともエンカウントしなかったし、ソウコはそれを知ってて連れてきたような気もする。そもそもサブデータのセイヤンのような関係性にはなってなかったのかも。

順当におそらく1面、2面とヒロインにも結婚してくださいって続けていて、5面にたどり着いての凡ミスで起きた勇者パラドックス

メインデータのセイヤンは完全にサブデータのセイヤン側に救われた形なの切ない。あのままただ消すだけだったらメインデータのシナリオはクリアにはならなかったんだろうなという解釈で、3000年前はそれをして、無理やりオジサンを封印してシナリオを進めたってことなのかなって思ってる。勇者セイヤンはセーブ機能を使わない勇者だからどっちにしろ勝てなかったような気がして、ゲームオーバー寸前だったんじゃないかな。

サブデータのセイヤンに救われて、同じ目的を背負ってメインデータは進んでく。

ここでも思うけど、メインデータだけじゃなくてサブデータはサラブレッドに託してくれてほんっとによかった……。

 

 

残りは個人の話。

 

 

セイヤンと将熙くん。 (相変わらずの感想です)

 

もう本当に最後までお疲れ様でしたの言葉と感謝ばかりというか言いたいことが多すぎる。

とりあえず三回目のセイヤンの安定感が凄かったです。これこれ!みたいな感じ!セイヤンが元気をくれる存在だっていうのを知っている安心感と、これでラストなのが寂しいっていういつもは感じない不思議な思いが詰まってて初日がなんとも言えない気持ちが詰まっていました。

ただもう、OPはとりあえず大丈夫だったけど、途中の展開から泣いちゃって無理。

自分がコピーだって言われた後、初日は後ろの方の席だったけど、こんなに悲しそうなのが伝わることある?ってくらいに感情がすごく伝わりすぎてて、(仮)と(真)で出会った仲間のこととか、もっというと自分たちが今まで見てきた(仮)(真)の物語自体がサブデータのものでしたって言われたことが自分自身もなんかショックで。今までの頑張りも思い出してめちゃくちゃ感情移入しちゃってものすごく悲しくてセイヤンと同じように状況が飲み込めなくて。なんかこう、俯瞰でみるとそういうのを思わせてくれるお芝居してくれるのがすごいっていう感動もあるけど、あまりに悲しすぎて。これ何回も話してるけど将熙くんの感情表現すごく好きです。声が震えてるんだもん。そりゃショックだよ!なんか妙にシンクロしてしまって、とにかく自分がサブデータ側の人間だと知った時のお芝居が本当にすごかったしめちゃくちゃショックだったっていう話でした。

 

小ボケは本当にいつも通りでしたね!ソウコちゃんの「嫌いになった?」のところ、すきぴって言ってたの面白かった。笑 捌ける時も言ってたり、わーいわーいに変わったり細かいところ好き。

郵便屋のおじさんと駄菓子屋のおじさんのところも面白かった〜!全部書くとキリがないけど、ソウコちゃんとのあっぶね〜!!のくだりも好き。

結構鈍い音なって溝落ち入ってるのと、二回目くらいは声ももれてたし。笑 大千秋楽で肘打ちさせようとしてからのストレートを手で止めた時に起きた拍手のあの顔はセイヤンていうよりも太田将熙くんのドヤ顔だったとだったと思います。笑

 

セイヤン自体、ずっと明るく振る舞ってきた役だったから、予言でまたそういう役の見せる別の顔が見れたのはよかった。セイヤンはクズなところあるけれど(顔が可愛けりゃオーケーとか。笑)ただ純粋にまっすぐソウコちゃんに出会えてよかったって喜んでる姿とかは頼もしかった。

セイヤンはヒロインにぶつかったあとは出会う女の子を口説こうとはしないところも好きです。本来だったらヒロインだったはずのマカロン王女に会った時も、こっちは俺の花嫁、いや草嫁のって紹介してたり。そういうところがすごく好き。一面でぱふぱふは悩んでたけど1面だったから。笑

 

セイヤンはおもしろい役だったな。なんとなくドリフェスの時のいつきくんと将熙くんていう別だけど同じような感じとちょっと似てて、仮、真、予言になるに連れて、勇者のセイヤンと将熙くんて感じでした。

うーん。本当にセイヤン公演期間色々重なって元気をもらえる存在だったのもあるけど、性格とか見た目とか作風からもこんなに好きになるキャラクターになるとは思ってなかったです。

将熙くんの勇者として生きる姿をみさせてくれてありがとうございました!

 

森の住人たち。

オバサン千秋楽おしり出てたのあれ事故っていうのにまず笑いました。

オバサンといえば真のキャッツアイを思い出すけど、セイヤン作品として好きなところに女の子の露出が少ないところちょっとあるなってオバサンみてて思いました。笑

オバサンは露出OKで笑っちゃう。セクシー担当。

草の親子はすごく可愛かった〜!千浪さんのお母さんの感じとか、仮のキャラメロンを思い出しました。子供かわいがってる感じがすごく合ってる(仮では撃ち殺したけど)

お父さんもお父さんだったし、草3はひたすら可愛かったです。セイヤンがコピーと知らされた次に泣いたシーンは確実に娘が殺されるシーンでした。いや仮の時の同士打ちの時も思ったけど殺され方えげつなさすぎる。それでいてお母さんの蘇るまでのあの叫び声きいてるの本当に悲しすぎる。家族愛がそのまま伝わりすぎていて。辛かったです。蘇って本当によかった。

アイビーさんとダリアさんも可愛かったーぴったり合うセリフとか衣装とかとてもよかったです。あと銃もよかった。

 

海賊勇者狩りと反乱軍たち。

ふみくん相変わらず殺陣すごい!!役は違うけど仮ぶりの殺陣、しかも隊長と。エモい。フォロアさんたちと話をしていて、ふみくんだけGロッソだったっていう感想がでて笑いました。ほんとあの高さ空飛ぶのすごいしあの瞬間は確実にオルタナティブシアターがGロッソだった。

ジョッパーの方声がチョッパーに似てましたね。お尻振るのかわいい。

ウソップ名前なんだっけ…ノソップであってるっけ…今回手元にパンフがないからすぐに出てこない…。なんか並んでる時ふみくんいるしのぶくん((真)に出てたギャンブルドア)に頭身が似てるって思いました。全然関係ない感想ですみません。ちょっと顔が見たかった!

パンドリック側がやばい。怖い怖い。いったいマカロニはどこからこの人たち連れてきたの?!って感じ。どこにいたの!?やたら頭撃ち抜こうとする女の子がライフル回したりするところは好きでした。しかし草3の殺し方がえぐすぎる。草たちもだけど。怖い怖い。主人公の都合のいいように更生した人たち。

あとあの魔女!ごめんカタカナの名前がちゃんと出てこない!ディプなんとかさん!めっちゃ狂ってる感じがすごかったし、黒魔術士が一番公演毎に変わっていった気がする。ラスト白魔道士になったわってところもそうだけど。すぐに白魔導士になるわ!ってなったの、主人公の都合ryだからなのかなーって思ってたけど、更生後の方がこの魔道士狂ってるんだなって思ってた。ただ、光大さんが配信でただ白魔導士になったフリしてるだけって言ってたから以外と普通の子だった。私的にはあそこで白魔導士に本当になってたほうが狂ってたなと思いました。あの感じはとてもよかった。

 

王国側。

完全にボタンを掛け違えてしまってた人たち。

カロン王女かわいい!あの純白のドレスでキレッキレのダンス踊ってるOPすごいなって思いました。ていうかみんな女の子群ヒールで走ったり戦ってたりして凄すぎる。優しい王女様かわいかったです。壁ドンが好きな模様。マカロニ王子を可愛がっていて、シューベルト大佐へフェルマニーは中庭にはいなかったわよっていうところ好きだった。

マカロニ王子はつらい!!ここも光大さん節だと思うけど、好きだった子を殺させるってそんな残酷な……。フェルマニーのいじめもオジサンのいうくだらないよねっていう話。シューベルト大佐も妹が大好きだっただけ。マカロニもそう。でもシューベルト大佐は罪を償うにしても私情による国王殺しは大罪じゃないか?ってちょっと思った。マカロニはあれは被害者かなぁ。一番辛い思いをしたのはマカロン王女かな……。うまくいかない人間側。

スラウィムたちも平和を願ってる。声が可愛かったです。歩兵さんたちもサラブレッドと絡むところとかよかった。戦いちゃんとDVDで見直したい。

 

サラブレッド。

 

いやっ、カッコ良すぎない……?!

まず光大さんが将熙セイヤンを救ってくれないかっていう問いかけに、将熙のためならって出てくれたみたいな話どっちもかっこいいし、本当にギリギリの予定調節してっていうお話もしてたからすごいそういう部分でもカッコよかったなって。将熙くんがちょうど配信で(※此処から上は配信前に打ち込んでました)美慎くんのサラブレッドじゃなきゃ出さない方がいいんじゃないかみたいな話してたのめっちゃくちゃ頷いてた。それ。(仮)で共演をした美慎くんだったからこそのよかったというか。サラブレッドも将熙君同様、美慎くんでよかったと思う役でした。本当に。めっちゃくちゃかっこよかった。殺陣凄すぎる。セイヤンのために軍と戦ってるところも、ロゼと戦ってるところも、あのおうまさんの袴で回し蹴りしてたりとかするところやばかった。感想がかっこいいしか出てこない。

セイヤンが辛いなら笑わなきゃってカテコで話していたお話もカッコ良すぎました。本当に美慎くんはセイヤンにとってとても大切な人だった。きてくれてよかった。

あと飲み込みが早かったですね、サラブレッド。私の方はよくわからなくなってて表まで書いてたのになんで一瞬で自分がメインデータのデータ側にいることを飲み込んでるの。すごいね。

初見あれサラブレッドは戻れたのか気になってたんですが、二回目はちゃんと戻ってるっていう描写わかりました。だから二回目そこも感動した。ソウコちゃん連れてきてくれてありがとう。

 

オジサン。

将熙くんのところで感想書いてたけど、セイヤンとの郵便と駄菓子屋の絡み楽しかった〜!あと門番のところ。それに恐怖のオジサン。最後登れたの拍手だった。笑

安定のオジサンだったけど、いままでの走馬灯になってたところも楽しかったです。オジサンは強い!

 

 

こんなもんかなー。

私の解釈なので、間違ってることも多いと思う!元にさっき将熙くんのツイキャス私が最初に勘違いとして出したところのことを言ってたから正解がわからない。

でも主人公がいうならそうなのかもなぁ。

 

それにしても公演中もずっと内容のこと考えてて、終わってからもこれ吐き出さないと次に進めないって急いでこれ書くぐらいにずっとセイヤンのこと考えてました。

三部作みるってこういう気持ちになるんだなとか。初めてでした。今のご時世的なものもあるけど、でも続き物みるのも面白かったし、本当に物凄い人数が関わった作品で座長をしている将熙くんを見ることができて幸せでした。光大さんも将熙はみんなのこと気遣ってたって話してたけど、最後はみんなの思いを背負ってそこにいるの本当に伝わってきました。冒険、お疲れ様。また次の作品を楽しみにしています。

 

素敵な作品をありがとうございました!

 

 

最後にオープニング貼っておきます。

 

youtu.be

 

置き場所がないので(真)の感想ツイートもここに置いておきます。

 

*1:テイルズオブジアビスは主人公が実はコピー(レプリカ)だと途中で知らされる、生まれた意味を知るRPG。(初見クズなところが少しだけ似てるかも)

*2:エンディング双子の姉が死ぬエンドだけど、移植されて二人とも生き残れるエンドが追加されたホラーゲーム

*3:アイレムは主人公の行動や言葉の選択肢によって性格が変わるゲームだしてます(絶体絶命都市とか)

*4:初代どうぶつの森にでてくるセーブしないでリセットしたら物凄い剣幕で説教してくるもぐら。子供に怖がられたため後々解雇された

銭に向け叫ぶ2020 観劇

※主にここが好きだったとか、個人的感想です。出てくるセリフは曖昧です。好き勝手な思考とか結構入ります。役者の話と役の話はごっちゃです。誤字脱字はいつものことです。

 


銭に向け叫ぶ2020

@東京芸術劇場 シアターイース

 

7月ぶりの舞台!初のダブル主演やったホチキスさん!

発表されてから楽しみにしてた「ホチキス第42回本公演 銭に向け叫ぶ2020」観劇してきました。

ご時世的なもので秋口の公演不安だったんですが、感染症対策はもちろんありつつも、ようやく少しだけ元に戻ってきた雰囲気の中観劇できてよかったです。本当にありがたい。いろんな方が頑張ってくれてるお陰だなぁと思いつつの久々の観劇でした。

 

劇団ホチキスさん。

今ゴールデンレコードの時の感想読み返してるとこれもまた自分楽しそうだなぁとしみじみする感じ。そんな前回を知っているので今回も期待はしてたんですが、本当に期待通りの楽しさやギミックが盛り沢山。公演ごとに出てくる見え方や雰囲気の違いもやっぱり面白くて、今回も全公演通して本当に大好きな作品でした。

 

 

【本編のおぼえがき感想】 24日(初日)26日(配信)30日昼夜、3日昼、4日夜(千穐楽

 

 

内容は三つのお話が交差する系のやつ。

折り重なって系の話は例の如く大好きなんですけど、場面転換のタイミングとかが相変わらず好みでしかなかったです。テンポが呼吸に合うみたいで気持ちいい。いろんな話が交差すると上手く飲み込めなかったりもしそうな部分も、光や音、舞台の作りで本当に分かりやすい表現で切り替わるのがやっぱり好きした。

そしてなによりも出てくるキャラクター。いい意味で狂ってる人たちばかりで一回見たら忘れない印象を持てるのがすごく魅力的でした。あと悪い人がいないというか、今回はわかりやすく悪いことしてる人いるんですけど、ザリ神様キャラが良すぎて憎めない!(笑)こういうキャラクターも、嫌な気持ちにならずに楽しく見られるっていうのも、ホチキスさんの舞台自分の肌にあってると感じるところなのかもなぁと思います。

好きと言えばセットも!前回のゴールデンレコードの時のセットが未だに今まで見た舞台の中でダントツ好みではあったんですが、今回も「銭」「向」「叫」と三場面でわかりやすく分かれたセットがインパクトもあり面白く、なによりそれの使い方が好きでした。銭のそこ引き出しになってるんだ!とか、後ろ電話置くところあるんだとか。ザリ神様のところでは真ん中幕になってたり。「向」は口の部分が動いたり。叫ぶは口が扉でしたね。ぱっとみのインパクトもあって面白いしとっても良い。背景と地面も小銭風な円が照明にあたってカラフルになる演出も好きでした。

照明も、前回のMUSICAに引き続き阿部さんだ!と喜びました。今もうただのファンです。

一回目よりも今回は二回目引きで上の方から見た時に、光で交差する道ができてるのに感動したり、あと窓から光が入ってる感じの表現面白いなぁと、やっぱり光の表現良いなと感動してました。村と事務所とかでセットの文字に柄がはいるような光とか。きれいなスポットとか。それに合う音もやっぱりいい。BGMも最高。それが入るタイミングとかいれ方もどれもワクワクする場面で、特に物語が動いていく限りを音から感じられるのがとても好きでした。

オープニングもね!歌もダンスもワクワクして好き!全員で歌ってるのも楽しくて、耳に残るしCDが欲しくなる。客入れで過去作品の曲が流れてるのも全部いいなーと、ホチキスさんの他の作品も見たくなりました。

 

▽それぞれのキャラクターと場面

 

・「銭」チーム

安部ちゃんがかわいい!!足長いきれい!(とりあえず声を大にしていいたい感想)

派遣組やってるところとかも可愛かったです。きれいに揃ってる!笑

大吉と次郎公演重ねることに遊びが増えていてコントみたいになってるのにすごい笑いました。値踏み次郎も面白いキャラクター。なんで出てきたのかわからないけど、大吉そのうちこの手のキャラクターをアプリ使うたびに召喚できそうで面白い。笑

二郎に関してはキャラクター的にも他の二組とも何かしら絡んでるのも見たかったな〜。他の話にも自分の価値が絡んでくるので、社長を呼びにいく意外にも干渉できそう。小吉がスマホで大吉のファンを集める、籠本さんはスマホでその情報を見てるとかその辺が何か絡めらそうだなと見ていて思いました。良いキャラだけに。でもそうすると話さらに壮大になりそうだけど。笑

それぞれのコンビ感も素敵でした。安部ちゃんと大吉、大吉と次郎。そして社長夫婦、銀。

銀に関しては斎藤さんの勢い前作からも好きで、真剣に面白い演技をしているしそれをとにかくやり切ってるのがきれいで。動きのキレとかも。

銀も憎めないなぁ。糖尿病で痛風…千秋楽全入れ歯とか増えてたけど(笑)自分の立ち位置や価値を知っていて、頭がいいのがわかる。事務所を畳んだあとも地道にYouTubeとかやってるのかな?でも天狗になった分も含めて彼のキャラクターだとしたら、大吉との関係性も先輩後輩よりも友達として対等なものになるのかもしれないなと思いました。許せる大吉はすごいけど、銀が元々はいいやつだっていうのもわかっててこそなのかな。

あと銀の行動に関しては「誰もいない倉庫のバイト」っていうフラグを回収してたところが好きでした。なるほどなーって繋がった気づいて気持ちよかったです。

社長たちも狂ってる。笑 奥さんが社長大好きなのが節々から伝わってくるけど、社長は自分の趣味と仕事ばかりでって感じがね〜。あるあるなのかな。それでも自分を殺そうとしてもなお好きでいられるのはすごい。社長も奥さんのこと好きだし、悪い人じゃないのはすぐに救急車を呼ぼうとしていたのでわかりましたが、お騒がせ夫婦も素敵でした。 

シーンとして「銭」組で一番好きなのは、安部ちゃんが最後銭に向けて叫んでたところでした。上からの金の帯と音楽が流れてきて終わるのが綺麗で、なんだか気持ちがスカッとしました。物語がこれからも動いていく感じもするし面白かったー!ってすごい満足感で終われる。フラグ回収が綺麗で最高でした。

 

・「向」チーム

籠本さんのキャラクター強すぎて!!笑

でもこの文房具メーカー組もそれぞれめちゃくちゃキャラクター濃すぎて面白かったです。課長自分が無難とかそこそもみたいなことを言ってたけど感性的には無難でもそこそもでもない。というか会社自体が面白会社っぽくてどんな文房具だしてるのか気になりました。

籠本さん自体は本宮さんは自分のこと嫌ってるのわかってたり、あんたらどこまでついてくるんだって言ってたり、ちゃんと普通な部分も見えるけどキャラが強いのが面白い。借金の件はポップな表現になってるけど実は心配になるやつだよね。

本宮さんの感じも籠本さん嫌ってるのはあるんですけど、なんか憎めないし可愛く思えちゃう。 なんだかんだこの後普通に仲良くというか、何かあったら籠本さんにザリ神様のこと話しに言ったりとか、普通に自分の本性さらけ出せそうな感じもあったので、良い友達になりそうだなと思いました。

課長は籠本さんの案を面白いといえる感性があるなら自分も面白いもの作るようになりそうだなぁ。あの二人はくっついた感じが好き。「向」組の銭と価値の置き所が詰まってたなと、課長と籠本さんが自身の作った陶芸品を売り買いするっていうやりとりしてるところで思いました。

 

「叫」

将熙くんの役めちゃくちゃ見たかったやつだ…っていう感想から。

前回も相棒ものの片割れでやって欲しかった役ではあったけど、いろんな役見ててサイコパスっぽいのも見たいな〜って思ったら叶うんだなー!わーい!(IQ3の感想)

小吉も基本的頭いいしいい子なのがラストからも伝わってきて、サイコパスな部分との塩梅がというか、裏表の表現がすごい見れて素敵でした。あとOP歌声めちゃくちゃ綺麗。大吉と一緒にアイドルコンビ組んだら売れるよ!って思いながら毎公演みてました。笑 あとこの時点で何か作ってるのも出てるのもわかって好きでした。

小吉みたいな役すごい好きなんですが、将熙くん今までの役で真っ直ぐに誰かを幸せにするよって言ってるものなかった気がして、そういう演技を見れたのもよかったです。ブラバはすでに夫婦だったので。でも対象が兄の嫁であり、それを金で買おうをしてる。

正確には自分はまだ高校生で、兄には「誰の金で生活できている」と言われ続けた結果スレたというか。奏さんに多感な時期と面白めに嗜められてましたが、高校生(もしくは中学生)で両親が亡くなって、次男が自分たちを捨てて出て行ったっていう心情を考えると、才能を抜きにしたら理解できる状況ではあるなぁと、意外とこの話ではまともな方だったのかなと思ったりしました。

ただ、小吉は才能がありすぎた。なんだ工芸アイドルって。笑

大吉と籠本さんに手紙のシーンが後々あれは小吉だったんだっていうのがわかるの面白かったです。ドクロの面でクロスオーバーしたところとか表情がよかった!なんとなく途中から匂わせてたのは感じてたんですが、二回め以降ちゃんと見てると最初から携帯いじってたり伏線はってるのが回収されてるのも面白い。こういうのがあると物語として複数回見たくなるところも好き。

ラストストーリー動かしていくスピードと、池が燃えるっていう誤算の表情含めて素敵でした。奏への憧れとか子供らしい無邪気な表情と、兄の嫁を金で買おうっていう金を握り締めた部分との演技の差がすごく好きでした!

ただこれ書いてて思ったけど、小吉は最初金があれば暴力を振るわれている奏さんを連れて逃げられる!っていう思考で元々動いてそうだけど、中吉がザリ神教の信者だって知って自分への思いを聞いてから表現が「奏さんを買うお金」に変わった…?だとしたら小吉はあの時点でも追い詰められて精神的に狂っていってたのかな。大吉ファンにばらすところの「ごめんねぇ!」の迫力凄かったし。語彙力ない感想言えばものすごくゾクゾクしました。

結局ハレンチ夫婦として二人が帰ってきたわけだけど(笑)長男は荒れて嫁に暴力振るってるし次男は自分たちを捨ててくしっていう気持ち的にもその場面で救われてるのかなー。あと奏への好きはやっぱり優しくしてくれた人っていう憧れっぽいなぁと、あなたを買うつもりだったお金って兄と嫁を見送ってるところで思いました。そのために貯めたお金だからもう必要ないと大吉に送ってしまってるのもなんだか切ない。一応失恋ではあるし、大も中も価値という意味でいいところにおさまってるので、小吉幸せになってほしいなと強く思いました。最後遠く一人で見てるところも切ない。今度はちゃんと小吉として誰かのために生きてほしい。

中吉と奏さんのエピソードは可愛かったです!すらすら喋れるニョロ〜っていう中吉。笑 顔隠してるとっていうけど、仕事的にも後ろめたさがあったものがなくなった部分もあるのかな。奏さんも天然でドジな感じはあるけど信じるもの揺るがないのがいいですね。中吉が大切なものは自分も大切っていう感じ。価値の話でいえば、中吉が自分を見つけてくれたからっていうのがあるのかなー可愛かったです。奏さん。

ザリ神教サイドはもう最高でしたね!笑 ザーリガミガミガミ…!

将熙くんがツイートで山崎さんのこと、同じシーンでもアドリブじゃなく同じセリフで何度もしっかり笑えるっていうのを呟いていて、ザリ神様本当にそれだなぁって思ってました。

そもそもホチキスさんのお話自体、アドリブや日替わり要素がなくても毎日見てても絶対に違いが出てくる楽しい舞台だと思ってるんですが、ザリ神様セリフも大まかな動きも変わらないはずなのに何度見ても面白い。これは銀とか籠本さんもそうなんですけど、ホチキスさんの舞台すごいなと思う部分ですね。あと劇団員同士の掛け合いの場所生ぴったりすぎて、劇団の舞台って面白いなって思う所以でした。

話それだけどザリ神様。表情も動きも本当に面白いし憎めなさすぎる。

個人的に籠本さんと課長の陶芸のやりとりに挟まれてるところの表情が心底迷惑そうなのがかわいかわいそうで一番好きでした。そのあと本宮さんに打たれたところとかテンポ良すぎてあのシーンも好き。本宮さんも強い。笑

本当にわかんない!って謝ってたり、製薬会社から邪気が…って言われた時の嬉しそうな顔思い出すと笑えてきたり、ザリ神様は悪い集団なのに本当に面白かったです。

一つ社長の奥さん購入件を与えたミラクルザリ神様奇跡ット、仮死状態になる薬と拳銃はフラグ回収してたので、もうひとつGPSも絡めて欲しかった!ていうかなんでGPSが一番高いの!笑

その後のザリ神教と本宮さんがどうなったのかも気になります。捕まったんだろうな〜めちゃくちゃ顔歪めてしょんぼりしてるザリ神様みたいし、リベンジを果たすべく何度でも蘇りそう。笑 なんか健康サプリとかでネズミ高やりそう。笑

 

 

とりあえずこんなもんかな?初演とどれくらい雰囲気も違ったのか気になりました。

また見たくなるなーお金と価値と愛が交差する話。とにかく楽しかったです。そして値踏み次郎自分ならいくらになったかな〜と考えてみたり。

価値どれくらいなんだろうな〜誰か一人でも必要としてくれる人がいたらいいなと思うけど、どうだろう?あと価値で思い出したけど、安部ちゃんが1000万でしたって言ったところで、大吉が絶対生きようねー!って叫んでるところすきでした。今台本見てたらそこ「安部(何か言う)」になってて驚きました。最後、それかよー!台本面白い!

 

見れば見るたびにそれだけ好きになっていく、楽しい掛け替えのない舞台を、時間をありがとうございました!

 

 

絶響MUSICA THE STAGE 観劇

※主にここが好きだったとか、個人的感想です。出てくるセリフは曖昧です。好き勝手な思考とか結構入ります。役者の話と役の話はごっちゃです。誤字脱字はいつものことです。

 


絶響MUSICA THE STAGE

@俳優座劇場

 

4月の延期からまってた舞台ということで、生で舞台を見るのが2月ぶりとなりました。 

やっと舞台だーー!って叫びたいくらいに久々に思ってまうくらい毎月舞台見に行ってたのを実感しました。本当に待ってた。あるけど行かないとかそもそもないとか、そういうのじゃなくてあったのになくなったっていうのは本当に辛いものですね。どの舞台も大体そうだと思うけど。

世の中こんな悲しいことってあるんだなって。

 

ありがたいことに私は3月タガステが全公演配信になったので、3月ぶりの観劇の感想になります。

MUSICAが発表された時は、2.5次元だけど原作がないんだ?みたいな捉え方だったかな。結構4月公演だとしても近場の発表だったと思うけど、どうやら主人公チームじゃなくて敵役みたい?みたいな情報見てわーーい!って喜んだりしてました。この辺どの時期に何が発表されたかもうちょっと曖昧なので記憶が混ざってるかもしれないんですが、ソルがね!かっこよかったから!悪役もっと見たかったしね!!

 

先にまとめだけ言うんですけど、MUSICAとても面白かったです!今後がすごく楽しみになりました。

あとこれは感想ではないんだけど。

将熙くん自身がツイキャスでみんな頑張ってると言ってくれてたことだったり、関係者さんたちの呟きから相当タイトなスケジュールの中作り上げたものだとは思えない舞台だったと思います。あのステージ上、何に対しても妥協がなかったというか。私にはそう見えたという話なのでみんなどう思ったかは分からないけど。

とにかく突然生まれてしまった制限が多くある中、キャストさんの個々の演技はもちろん、配信環境を整えてくれたり(めちゃくちゃ配信観やすかったですよ!)コロナの対策とか上演時間とか演出もなのかな?そもそも脚本も替えてたみたいだし、本当に想像つかないくらいに時間の無いなか大変だったんじゃないかなぁと思うと、公演をやってくれて本当に感謝しかないなと思います。久しぶりにめちゃくちゃ楽しい時間を過ごせて、やっぱり舞台好きだなぁって感じさせてもらいました。

 

だから何が伝えたいだって、エンタメを届けてくれる人たちみんなにありがとうを伝えたい!

お客じゃない視点のものまでものすごくいろいろごちゃごちゃ考えてしまうたちだけど、そんなことはどうでもいいんだ。

本当のありがとうはありがとうじゃ足りないんだ(by BUMP OF CHICKEN

 

何をやっても賛否が出てしまう難しい世の中になってしまってるけど、私は久々に生で見るお芝居が本当に楽しくて、落ち込んでた気持ちがあった分すごく救われたよ!!っていう気持ちを伝えたいです。わざわざボールドにしてしまったよ。いろんな感情を動かされた最高の時間でした。そしてそれをここに残しておこうと思います。

 

久しぶりの本当に楽しかったなーってことで!!

ご時世の話思うことが多くて長くなりそうなので、本編の感想書きます!!

 

 

【本編のおぼえがき感想】 8日(初日)9日(配信)11日夜、12日昼、13日(配信)

 

 

正直言うと直接見に行くので配信買う予定なかったんですけど、もっとみたいなと思ったら買っちゃうよね!

私今後配信もスタンダードになってくれたらいいなと思ってるんですけど、現地行って面白かったけどチケットもうない!とか遠征の人とかもカバーできるし、どうしても仕事でいけない日とかも買って観れるのありがたいんですけどどうなんですかね……話がそれましたが……。

 

一番初め観た時に思った感想は「ものたりない」でした。いい意味でものたりない!

アニメでいうと1話だし、話始まったばかりの部分だからそりゃそうでしょ!ってなるよね?!でも内容にワクワクしなかったら一話で切ることもあるから、普通に私は面白いと思える作品だったんだな〜と思います。でも「普通に面白い」から、「面白いなこれ…」になるのは二公演目からなスルメ舞台でした。一回目の驚きというよりは個人的にはじわじわくるタイプ。だから次の日気になって配信買った。

なんだろう重ねてみるとやっぱりそれぞれのキャラクターをつかめるからなのか、さらに良くなっていく役者さんたち観て思うのかは分からないですけど、それぞれの味がわかると見方も変わって面白いですね。

お話もとてもわかりやすく、見た目は2.5だし内容はファンタジーなんだけど、役者さんたちの演技の熱量を見てると、キャラクターというよりは一人の人なんだなって感じるところが多くて、普通のストレートの舞台を見ているような気持ちになりました。見た目だけ派手ね笑

 

主人公が九字斬りやりだしたあたりで陰陽師にでもなるのか?!とかジョア吹っ飛ぶ声が本気すぎるとか結構観ながら突っ込んでたけどストーリーとしても矛盾とか余計なものもなくすごく観やすかったです。今回はヒビキとミキに焦点を当てた話になっていましたが、それぞれも何かしらあるんだなっていうのがちゃんと表現されていて、そういう点でも序章としてバッチリ続きが気になる〜!って思わされてしまいました。

 

キャラクターとしてはクストーが一番なのは揺るがないので置いといて(ここはあとで語る)

学生側で気になったのはミキでした。ミキかわいすぎない?!クマだっことかせこくない?!

あ、あと話みてて最初プリキュアとか思い出すなーと思ってたら金春さんそうだった。人間関係とか熱い友情書ける方のキャラクターをしてたなぁって思います。

それと後半で気になったのが伊織。あのアドリブ関係は伊織の素なのか中の人が面白い人だったのかが気になる!!最初神田ユウクールそうな人だと思ったけどシンイチロウと張り合ってたりするしヒビキママには絡まれてるしめちゃくちゃ面白かったです。この舞台が逆2.5だとすると、今後伊織は舞台で観た伊織も反映されるのかなぁとちょっと気になっています。

 

元々音楽好きなのもあるんですけど、タイトルでもあるMUSICAの存在もいいなぁって思いました。

同調できるMUSICAの力を持つものを探しにっていうバディものなのも好きなんだけど、MUSICAは「心の中に存在する音楽の波長」って何それ私のところにもソノーきて欲しい〜!ってなりました(音楽活動はしてないけど)ヒビキとミキが初めて同調?するシーンがすごくよかったです。胸があついって。アニメでよく見る感じだけど、リアルが初だとなんか感動しますね‥うまく言い表せないけど………すごい場面をみてしまったなというか……。ここから始まるんだなぁっていうワクワクがここにも詰まってました。

 

今回もセット関係とか音響照明関係の話もしたいんですけど、今回一番いいな!って思ったシーンがヒビキとミキの秘密基地?のシーンの照明と音でした。

照明に関してはゴールデンレコードの時のあの素晴らしい照明さんだ?!って公演前に気づいてそれだけでだいぶテンションあがってたんですが、やっぱりよかった。。。(これ打ちながらゴールデンレコードの時の感想読み返したら照明の話しすぎてて笑いました)

ここの環境音と照明の表現めちゃくちゃ好きで、外で場所がどういうところなのか直ぐに情景が浮かぶじゃないですか。夜なんだなとか。高架下とか、河川敷なのかなとか。そういうのが地味にすごいなと思って。ふんわり水辺の反射のように当たる光の中にいる二人がめちゃくちゃよかった。そして流れてく電車と電車の音ね。人物はそこにいるとして、風景まで目に浮かんで見えるのドラマ見てるみたいでした。音もよかったなぁ。環境音て結構重要なんだなって学びました。

あとライブの時もどれもいいけど緑と青の光がレーザーみたいになってるやつ!クストーとストラの二人曲の時も好きだった!ただ前方席はもろに目にダイレクトアタックでした笑 最近光(物理)に弱い。

 

 

クストーと将熙くんについて。(相変わらず気持ち悪い感想しかないです)

 

ビジュアル緑でしたね!!まず最初にどうしても突っ込みたいところはやっぱり袖ないね!!笑

なんか今回の舞台でも驚いたところ多いんですけど、袖ない部分ね。めっちゃ腕回り筋肉ついっててびっくりしました。最初なんかクストーじゃなくて将熙くん自身があげてる写真でもなんかがたいよくなった?と思ってて、気のせい…?いやでも…?ってなってたけど全然気のせいじゃなかったですね。笑 雑誌でも鍛えたい(要約)といってたのを本当に実現してくるとは思わなくて驚きました。自粛期間だったのもあるけどすっごい変わってた。こんな短時間でこんなになる?!って純粋に驚いたし、かっこいいなってすごい眺めてました。ここまでセクハラの感想ですみません!あとその前まででも十分好きでした!!(結局何でも好き)

 

二つ目におどろいたのがソルとは違った悪役だったこと。

当たり前なんですけど!!だけどすごいなって!!

前のタガステの感想でソルは私の思うソルの動きをしていたって書いてたんですけど、やっぱり今回のクストーみて改めてソルはソルだけの動きだったんだってクストーの動きと合わせて二重で感動してました。ほんと当たり前のことだと思うんだけど、同じ悪役でも全然違う。

クストーは舞踏派だっていうのは前情報で知ってたけど、今回音楽で闘うってどうするんだろう?と思ってたけど、結構動き回ってて、何より声と気迫が凄すぎて驚きました。最初から全部をみてたわけじゃないけど、公演こなすごとに迫力増して行って、千秋楽前あたりは実はクストーが大魔王なんじゃ……? って思うくらいにはクストーめっっっちゃ強くてカッコ良かったです。すごい。本当にこの役ひたすらいろんな要素がかっこいいしか言えない。

安定感も凄かったですね。いや向上していくと言う意味で全く安定してないんですけど。

クストーとストラが一緒に戦ってるところもすごく好きでした。二人曲のダンスにもはいってたけど背中合わせで肩のほうに寄りかかるやつ。

クストー好きなシーンはモーヴェ様のためなら命を捨てる覚悟のところなんですけど、本当に心から慕ってるのが全身から伝わってくる感じがしてとてもよかったです。うーん、いやでも戦ってるところも一番かも……。難しい。あとダンサーさん達従えてるところの動きがMUSICA独特な感じで面白かった。

あとあの手のビジュアルのキャラクターって勝手に無口だったり無骨なイメージがあったんですが、将熙くん自身のしなやかさもあって所作美しいし結構ストラとちゃんと会話してたり、人らしい部分?というか過去多分そんなに悪い人だったわけじゃなさそうだよなと思えるのも、今後が気になる部分でした。クストーの過去になにがあったのかとても気になる。

モーヴェ側(クストーとストラ)からしたら純粋にいいことをしているつもりで、ソナーたちが悪いやつなんだよなぁ。そう考えてもやっぱり今後が気になります。あとそういえば年齢地球的にはいくつくらいなんだろう。それも気になる。

もう一つ見た目に関するところでもあるんですけど、縛った髪の捌き方?前に来るときに思いっきり後ろにふったりとか、ターンの時とか動作がすごいかっこよかったです。トップ単髪のビジュアルも珍しいしこれはこれでかっこいい!

 

将熙くんの演技について、ストレート演じてる時のナチュラルなの(特に残ってるのがとても親密な〜の間坂)も、こうやってキャラクターとしてキャラクターを演じてる力強い感じ(今回は物理な部分とそうでない部分も含めて)とかも見てて違いがあってすごく面白いし、その違いがわかる演技なのもすごいなぁって改めて演技どんどん好きなってくなぁって思いました。どっちが好きというのもどっちも好きで、好きのベクトルが違う感じ。

言いたいこと多すぎて長いね。本当ようはもうあなたが好きですとしか言いようなかった!久々だと余計に噛み締めますね。

 

 

ヒビキ達学生組について。

 

ミキとヒビキがかわいい〜〜………。

幼なじみとかそう言う設定好きなんですけど、ミキが健気すぎていい子すぎて、ルチェが君のMUSICAゆらゆらしてて綺麗で〜(セリフ曖昧)って言ってたシーン。あそこ全体的に好きなんですけど、ルチェの表現からしても本当にこの子いい子なんだろうなっていうのが出ててすごくよかったです。ぬいぐるみも大切にしてたりしてね。かわいい。。。あと林勇輝さんめっちゃスタイルいい。足長……。

クストーストラも救われて欲しいけどミキも幸せになって欲しい。

 

ヒビキに関しては黒田昊夢くんが初舞台だっていう話は知ってたけど、演技みてると本当に全然初舞台っぽくなくて驚きました。ちょっと声が心配になったけど、初舞台で初主演。元からヒビキを知ってたわけじゃないけど、ヒビキなんだな〜って思う感じ(言葉で言い表せない)

キャラクターとして絵を見てた時はもうちょっとクールな子なのかなって思ってたら、違ったかわい〜〜。ヒビキの要所要所愛嬌も昊夢くん自身から出てるものなんだろなって思いました。あるものを演じてるんじゃなくて自分で作ってる感じ。この子もいい子。。

「聞いてよ世界 俺の音」ってOPの曲のターンがすごく好きです。音楽好きでたまらないんだなぁっていう純粋な気持ちとプレッシャー。ミキの気持ちも素直に受け取ってたからこそだろうし、でもミキが一緒に歌いたい!って言ったら答えてくれるのがウルトラかっこよかった。さすが主人公!!ちょっと泣ける。「音楽すきなら歌えばいいだろ!」っていうところから、一緒に歌おうってなるの。ここのヒビキが歌い出したシーン、絞り出した声でもクストーがヒビキの歌に反応してたのも良かったです。

 

シンイチロウがシャルル先輩に過去に何かあった?って言われてるシーン、シンイチロウなんか妹いそうだなって思いました。いやいないかもしれないけど。

何があったのか気になるし、さっきも書いたけど伊織先輩と似たもの同士って言われてるあたり二人今後どんな関係性になるのか気になる。二人で一緒に戦うシーンとかありそうだなぁ。

 

シャルル先輩はこれ私の感想なので書いちゃうけど、初見めっちゃ公人くんに風間圭吾憑依させたみたいと思ってみてました……笑 お顔が似てるなって……それでオルヴォワールっていうから……。

あとシャルル先輩にはどうしても言いたいことがあるんだけど、次作あるならショルキーを…ショルキーをもっと大きいやつにしたら見栄えがいいんじゃなかなって……!!!!(アンケートに書けば良かったけど忘れてたやつ)

シャルル先輩お金持ちそうな出立だったから…他の子が持ってる楽器は妥当な感じするんだけど。いやあれ軽いからなんだろうなってわかるんだけど。かわいいし。もしくはアンプがいらないから…って話をしたらエレキ楽器は一体というメタイ話になってしまう。

シャルル先輩が気に入って買ったのかな〜とか考えると可愛いなって思うからいいんけども。もしくはショルキーは初心者なのでというのならそれもそれでかわいいなって思うのだけれども。平賀勇成さんも足長……ってなる頭身だったので、大きい武器(楽器)持ってたらもっとかっこいいだろうなぁっていうショルキー好きの個人的な感想でした。うーらら!(好き)

 

トウヤくんはなんか曲もだけど結構見た目可愛いけどセクシーを目指すキャラなのかな…?

最初は一番優等生系のキャラなのかなって思ってたんですけど、最後にみつけた!って戦いに光を見出してて、実は戦闘民族だったんだなって思いました。あと闇落ちとか寝返りそうとか頭の良さゆえにとか思ったんですけどそんな闇の話じゃないだろうって思ってます。わからないけど。笑 

 

伊織は冒頭書いてた通りひたすら伊織なのか樋口さんなのか気になる。でもキャラクター見直してると冷静沈着で無駄なおしゃべりしないって書いてあるからあれは樋口さんなんだろうな…笑 でも多分このメンバーだとよく喋るとか、シンイチロウとかと張り合うからみたいな感じなのかなー。同じ感想になるけど今後が気になる。

 

 

悪役について。

 

改めてクストーとストラの並びのバランスがすごく良かったなぁって思いました。

ストラの戦ってるところも今後どんな感じなのかしっかり見たいなー。唯一予定が合わなくてソロが聞けなかったのが悔しい……。安井さん歌を歌われる方だと聞いたのでどんな感じなのか気になります。

モーヴェ様は今回生でお伺いできなかったけど、映像でも所作美しい方だなぁと……。悪役全員美しいですね。世界が嫉妬するレベル。あと諏訪部さんね。モーヴェ様は最終日前あたりにヒビキママが大判ブロイマイドもってカテコきたのにめちゃくちゃ笑いました。その後壁に貼られて拝まれてたりストラの部屋って祭壇にされてたり、輝馬さん愛されてる…笑

 

モーヴェ様がクストーとストラ操ったにしても、クストーとストラがモーヴェ様によって救われた事実は変わらないんだよなぁと思うと、今後の展開どうなるのかかなり気になりますね。言われた言葉が響いたのは事実だろうし、それによって救われたのもそう。でも洗脳とかもあるのかな?そうなると話は変わるけど、あの二人はモーヴェの言葉を純粋に信じてるようにも見えて、やっぱり悪い人たちじゃないんだろうなっていうのを感じました。

だいぶ思考的な話になるけど、モーヴェは音楽を力を自分の美にでも変えてる…?諏訪部さんとモーヴェ様は真の悪で、クストーとストラは今後学生側について一緒に戦ったりしてるのも見てみたいなぁと思ったり。でもさっき書いた通りで、それでもモーヴェに救われたのは事実なんだよなと思うと複雑だったり。今後どうなってくのかなー。

 

 

音楽について

 

結構系統の違う曲があったり面白かった!特にOP曲である「Get Set! Go Musica」すごい頭に残ってる。役それぞれで歌詞ついてる曲やっぱり好きなんだよなぁ。

あと聴きすぎて「vent d’ange ~風の戦士」。あれダンスのステップ永遠と見てられる。

やっぱりミキの曲はかわいい〜〜!!クマノスケやっぱりずるいしミキのギターをヒビキが引いてる演出もめちゃくちゃ好きでした。二人の信頼関係がすごい。ずっとああやって二人とも音楽やってて欲しい。振りも可愛すぎたー。

学生6人曲は手の振りがかわいいのが多かったです。ついミキかわいいって目で追ってしまってたけど何色振るか迷うの久々でした。

あと悪役三人曲先に配信の方でみてたけど、生のパワーが凄かった。どうしたってクストーみちゃうんですけど、それまで触れてたペンライトが一回のターンで触れなくなるほど息を飲むっていう経験をして初めてしてびっくりしました。本当に一瞬固まった……。なんかすごい圧巻されたし、かっこよかったし。クストーがとにかく何してても力強かった。将熙くんがめちゃくちゃ踊れることを知ってしまってるのでソロでもなんでもめっちゃ踊ってるところ見たいなー。ソロも今まで歌ってたのとは違った感じなのが楽しかったです!クストーさんかっこいい。

総合的にライブパートは、ちゃんと歌ったり踊ったりしてるところライブ形式でも見たかったなーと思いました。声だせるところとかも考えて曲作られてたんだろうしなぁ。あとCDは期待してます!!

 

 

伏線バリバリにはった話も好きだけど(前回のタガステのどんでん返しとか)下手にひねらずキャラクターが進んでいく話も面白いですね。とにかくMUSICAに関しては「ものたりない」なので、今後を楽しみにしています〜。

ただ、ゲームはソシャゲなんだろうなぁと思うと個人的にはんん……ってなるけど……。もうソシャゲしかゲームってでないのかなぁ。頑張ってやるけど…!!

アニメはやって欲しいなーって期待。ともあれ舞台が見たい!!

 

いつもと同じで長くなりました。

楽しかったこと、好きだったところ、思ったこと、自分なりにいつも書いてるけど、書いてても楽しいし読み返してても楽しい、独り言です。

でもたまたま目に触れたよーって人が、未来の自分のようにどこか読んで何かを思ったり、思い出したり、気になったり、またみたいと感じたりしたらそれもそれで嬉しいし(不快に思っても逆を返せばそれだけ自分の好きなところがしっかりしてる方だと思うのでその気持ちを大切にして欲しい)

 

とにかく、楽しい舞台をありがとうございました!

また会う日まで!

 

絶対に描くぞ!と決めてた感想絵のせて(いつも通りのクオリティです)

 

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