いろんなおぼえがき

人に読んでもらうっていう努力が基本的にないです

飛んでる最高 観劇

※主にここが好きだったとか、個人的感想です。出てくるセリフは曖昧です。好き勝手な思考とか結構入ります。他作品の名前結構出てきます。

役者の話と役の話はごっちゃです。誤字脱字はいつものことです。

ネタバレになるため、配信があるようなので観てない方でこれ観た方注意してください。

 

この作品感想残しておきたいなーと、久しぶりにブログ開きました。

気づいたらアナザーレンズぶりの感想になってしまいました。そしてそれ見返すとめちゃくちゃ長い感想書いてて自分元気だなーと驚きました。期間空いた間の舞台の感想も書きたいとは思ってたんだけど、MPが仕事に持って行かれててなかなか手を付けられずで、ちょっと心のこりではあるので暇なときに穴埋めをしたい気持ち。

そんなこんなで感想です。

 

飛んでる最高
@駅前劇場

 

情報がでて、直感でこれは自分が好きそうで面白いやつでは?っていう、いつもの感でチケットとったけどやっぱり当たりでした。感が良いので(自慢)

将熙くん自身もTwitterで今までとは違った役?という話しされてたり、組み立てていく系の話だとインスタライブで話をしてたので、うんうん好きそうと公演楽しみにしてました。あとフライヤー上がったときのデザインが好みだったので、ジャケ買いが当たる原理もあると思う。

とりあえず観れそうなところ取っておこう〜って軽い気持ちで数公演取ってたら気づいたら本当に行ける日マックスでチケット取っててそんなこともあるよねっていう。たまにあるよね。

 

前置き長いけどいつもの感じの感想です。

  

 【本編のおぼえがき感想】 

観劇日:13日 14日 16日(マチソワ)17日 18日 23日(マチソワ)24日

 

チケットカウントしたらこんなにいってたのかと驚き。体のダメージ以外はそんなに見た気がしない(正直パイプ椅子辛いです)

舞台の内容じゃないけど、さすがに収支のバランスを考えた行動したほうがいいと思ってるんだけど、今回はお話が面白すぎた!あとチケットが安すぎた!小劇場こんなに楽しいのがあの値段はすごい!

 

全体的に思ったこと。

 

全体の感想を言葉にするのが難しいというか、シンプルなコメディに良い味がすごく詰まってて本当に面白かったの一言かもしれない。

それぞれの人間関係が絶妙にありそうというか、舞台らしく誇張はされてるけどリアルというか見たことあるー!って見たことないのに言いたくなるような、絶妙に憎めない人物達しかいないのすごかった。

キャラクターの話は後にするけど、その人達のそれぞれの日常の中のちょっとした修羅場とかいざこざとか、人生の一部をバラバラにしてところどころをマーブリングのようにちょっと混ぜて、最終的に固めて飛び石のようになったものをシーン別逆再生で見るような感じ。舞台も映画も小説もなんでも、そんなに多くの作品を見たことあるわけじゃないから、こういう作品もあるんだ!!って新しいものを見つけることができて純粋にすごく感動でした。それと同時に、世の中もっと面白い作品があるんだろうなぁってワクワクさせてもらえて。岸本さん話の織り交ぜ方天才だなぁていう感想。何よりどの役の話も人物の個性もすごくよかったです。

話戻るけど、伏線回収系ってよくあるけど、時系列に沿って(もしくは回想としてだしてきて)最終的につなげたりするイメージだったけど、そもそも一日の最後の起きた出来事を最初に持ってくるだけじゃなく4つの主軸ストーリーをバラバラにして作ってるのにすごくわかりやすく作られていて本当に驚きました。仮にわからない場面があったとしてもそこに違和感がなかったことも。

この系統だと過去に見た「とても親密な見知らぬ人」は近いものではるんだけど、それともやっぱり全然違った印象。あれはわからないことに意味がある作品だったから、余白と考えることが大好きな人間がハマるやつで今回のとはちょっと違ってた。だからいろんな作品があるなぁって面白いとも感じることができました。

今回は単純にストーリーをテレコにしまくって逆から再生させたものなので、全てわかるし頭の中でこのあとあれだったのか!ってなるのがとても気持ちいい作品。だから二回目は更に新鮮な気持ちで見れたし、でも二回見なきゃわからないわけでもなくてそういう意味で引きがうまいなぁと思いました。

あと単純に何が面白かったってお話面白いのもなんだけど、皆さんお芝居すごくて。見てるだけで楽しいキャラクターの癖とか一人ひとりが毎日安定感もあっていつみても楽しかった。よく日替わり要素あって面白い舞台もあるけど芝居自体が面白いと感じれる舞台と役者さんいいなーって今回の舞台お芝居の良さをすごく噛み締めてました。舞台上で生きてる感じ。回数行ったし客席が近かったのもあるから、なんかあそこに出てくる人々知り合いのような気がしてきてもう二度と会えないのかーって思うのが寂しいくらい面白かった。

 

内容の話。

 

初日ははじめましての主催さんの舞台なので、自分の肌に合わないやつだったらどうしようかなぁとちょっとドキドキでした。これはいつもなんだけど。

特に冒頭部分でのやりとりでこのあとも生々しい感じ続くならきついなとも思ったんだけど、基本的にマイルドで普通に面白かったー。個人的に不倫物好まないもので…。コメディで良かった。でもこの話だとその辺の細かいところも面白くて好きだったからすごい。話によりますねやっぱり。

一番気になってるの冒頭で小倉さんなんで死んだ?ってところ。笑

多分あんまり意味ないんだろうなとは思ってるけど、ちゃんと見てると結構パタって息止まった(そんなに苦しんでる様子もなかったから)どうしたって。それいったらなんて久留米さんはあのシーンで3人でハワイ行こうになるんだって話だからコメディだなって落ち着けたけど、結構しっかりストーリーできてたからそこもなんか意味があったら面白かったなって思った箇所でした。

(↑将熙くんのインスタライブ見る前まで打ってた感想なので、死んでないらしい。終わった後あれこれ聞けるの本当に楽しいです)

4つの主軸それぞれあるかもしれないというものだったけど、ドラマのような劇的なものじゃなくて多分それぞれの日常のちょっとしたことの積み重ねがたまたま空港で重なったって感じだったの面白かったです。不倫の話、仕事の話、生き方?詐欺(?)の話、千晶に関しては浪費の話?夢もあるけど。きっと空港に自分がいたら迷惑な人達いるなーっていう程度でスルーしちゃうんだろうなぁっていう程度のものなんだけど、お騒がせな人々の人生をちょっと垣間見る感じがとても面白かったです。

ストーリーの軸とはちょっと違うけど、旭くんは珠世はまた後でって約束してたけどその後も布団一緒に売ってるのかなー。最初この二人の関係性ビジネスパートナーっていってたからいい雰囲気になったところもノリなのかなと思ってたけど、そうじゃなくて話の途中でくっついてた?んだったら、仕事ほんとにやめて俳優になってるのかなって。仕事辞めてなかったらあのあと世田谷支部の松井さんとミーティングがてら飯でもっていうのに参加してたんだろうかとちょっと気になる。セリフの多くがテンポと語感がよくて覚えちゃった。

あとはもうとにかく感想としては沢山笑った!特に好きなシーンがなんか聞いたことあるなーっていう音楽からの「旅立ちの日に」の合唱。BGMかと思ったら歌いだしてあれ天才かとめちゃくちゃ面白かった。笑 のりちゃん歌いだして笑うし、広大途中で登場するしで。皆さん歌がうまいのが余計に面白くて、あと自分が歌ったこともあるから余計に。無駄に男子パートとか歌って遊んでた記憶とかもあるから思い出しちゃって。ソプラノだったけど誰かが歌い出すと絶対重ねてたなー笑

 

あとは個別に細かいところ。

 

男と旭くんと広大くんと将熙くん。 (相変わらずの感想です)

 

稽古場の写真で銃もってたから悪い奴の役?なのかなーとか考えてたけど三役あるとは思ってなかったー!

それこそAnother lenzとか一つの舞台でいろんな役を演じるお芝居見れるの楽しいな〜とか思ってたけど、きっちり別人として三役分かれてるの見れるとか楽しい!!

男役はしょっぱなジャックの音声からだったから声好きだなぁと思って聴いてたけど、将熙くんのやる悪役好き派としてここではしっかり悪い奴のやってるのもよかった。コメディなのでまた意味合いも違ってくるけど、ここのシーン跳弾千晶二人で目線追ってるのも面白かった。短い時間だったけど観てるだけでワクワクする役でした。

 

次は広大。のりちゃんの回想シーンの登場ではあるけど、この話の中で唯一まともな人だった印象。爽やかなイケメン俳優!俳優役とか演じる人をやってることちょこちょこあるけどどれも違って楽しいー!人間らしいナチュラルな感じがとても良くて、のりちゃんとの喜怒哀楽、怒られてるところはしゅんとした感じと悔しさとかもわかったし、喜んでる時は本当に嬉しそうに思いっきり喜んで、怒ってる時も感じ悪いのでてたし、授賞式のシーンは面白かったけど正直このシーン本当に観たいと思わせてもらったり(マッフィーは置いといて)瞬時の切り替えに驚いたし、とにかくとても好きでした。あとあんたの理想の男を押し付けるなというところも良かった。将熙くんの感情演技好き。転ばされるのは面白かったけど広大の気持ち考えると、のりちゃんならって正直に話しても、っていう目でのりちゃん見てたのも伝わったからこそ、なんとも言えない感情でした。実際ああいうことってあるのかなー。コーギーのタトゥーのマフィアもとにかく語呂感がよかったです。

 

次旭くん!クセ強い!!

ほんとに今まで見たことないいろんな表情見せてもらって楽しかったです。笑

もはや文字通りなところもあるけど、なんか本当にいつもと違って感じる部分もたくさんあっていろんな引き出しがあるんだなぁといつものワクワク感が増しました!好き!

旭くん自体は登場どういう子なんだ?!っていういくちゃんとのやりとりだったけど、2回目以降は流れを知ってたので小倉さん方の確認してから壁際にいくちゃん押しやったりしてるの気づけたのも楽しかったです。時間軸的には初めの方になる飛行機を眺めてるところ、「飛ぶぞ…飛んだ!」ってところ地味に好き。俺ってちっせぇなと目線の先に飛行機飛んでるんだなぁって情景が思い浮かぶのも舞台楽しいなぁと感じさせてもらえました。通常時掴みどころのない話し方をするところや、いくちゃんとの契約のやり取りがテンプレだったところとか、小倉さんとのやりとりのところ広大意識してるのかな?ってところとか細かく違ったのも楽しかった。ワンシーン毎に感想言えそうなので割愛するけどとにかく観てて本当に飽きない楽しい役でした。噛めば噛むほど味が出るタイプでした。

あと公演中からずっと言ってたこの↓座り方が好き。最初そこまで演出だと思ってなくて次見た時も同じだだから旭くんの座り癖なんだってこんなところまでキャラ作ってお芝居って作られてるんだなぁと感動しました。

足乗せて座るのかわいかったです。

 

f:id:zyozyo:20220503115748j:image

 

本当に全体的にいろいろ細かくて、毎公演見るところや気づくことが多くてとても楽しかったです!

 

そのほかのキャストさんたち。

 

・麻生さん

「久留米さんにしたいって言われたらする?」っていうセリフが空港に務めてる側のストーリーの始まりでいいのかな?

とにかく最初からすごかった!!麻生さんのあの感じとても好きです。冒頭だと三角関係って久留米さん角川さん小倉さん指差すところ好きで、1番お気に入りなのはやっぱり追いかけっこに混じったり空港爆走してるところだった笑 麻生さんも日に日に味わい深くて好きな役でした。そして岸本さんのお芝居すごいなぁと毎公演思ってた。なんかじわじわと癖になる感じ。また観たいなと思う役者さんに出会えると嬉しい。旭くんのに続いて顔芸が光ってた。あの表情も癖になるのに、カテコではけるときの客席見渡して微笑んでる表情とっっても可愛くて大きな拍手送ってました。どんな方なのかなーと演じてる方まで気になるのは本当になかなかないので素敵な出会いでした。

 

・門川さん

門川さんに関して言いたいこと多いんだけど、何より旭といくちゃんが不倫してる!賠償!と小倉さんが二人を攻めてたところとか、不倫というワードとかその辺の話の時の当事者としてのなんとも言えない表情してたのがめちゃくちゃ良かった!!会話してる三人も気になるのに一興即気になってしまってそっち観てることも多かったです。目の前に別れるっていってた恋敵がいるわけで、でも自分のことを晒すことはできないしっていう。戸惑いとかどうしようっていう気持ちとか目線晒したりしてて。訴えられてもおかしくない立ち位置の人間としての複雑さがすごくよかった。それとアバズレっていうセリフに一応付き合ってる身でも「最低」って小倉さんに言ってたから実際は好きになった人がたまたま既婚者だったパターンなんだろうなぁ。

あと門川さんの「えっ?」っていう返事のニュアンスが毎回好きだった。困惑が多い。

 

・久留米さん

そこまで出番多くないけど、絶妙なタイミングで現れるの毎回笑いました。反応に従ってるととにかく憎めない感じ。小倉さんにいっちゃった!って頭ぐりぐりやってるところとかキャラクターあるなぁと楽しかったです。笑

 

・小倉さん

1番現実的にダメな奴ー!実際いくちゃん話し合いした後、冒頭がラストになるならあの後でも門川さんにいい顔しようとしてるのはだめだよ!あとしっかり珠世に閉められてたけど発言がひどい。女性の敵的な描かれ方だったから冒頭小倉さんしんだ?みたいにもってってたのはよかったかもしれない。上司としては優しそうではあったけど、なんとも言えないダメな感じが小林さんよかった。

 

・千晶

見てて楽しい役!冒頭の夢オチのところもだけど、クレーマーってあんな感じなのかなと見たことないけどいそうと思わされる話し方とか詰め寄り方してたのがすごく印象的。動きもだし話し方が強い。一気に話すセリフの長さとかもすごかった。お気に入りはのりちゃんに怒られるところでした。あそこののりちゃんとの会話のテンポがとても好き。

 

・典子

のりちゃんいいなと思ったのが、千晶の夢の中からの現実戻ってきた時の落ち着きの落差。初見見た時こういうテンションの人なのかーと思ってたから、千晶と一緒に現実に戻してもらう感覚でした。本当にあの落差が良かった。あとハワイのビーチでアガサクリスティ読んでるところのシーンなんか好き。

広大との向き合い方は間違ってしまったけど、仕事熱心ですごい人。辞めてきたといって辞められるような位置の人じゃなかったんだろうなぁと。実際にいるんだかいないんだかわからないけど、なんか居そうな気もすると思わせてもらえた人。

 

・郁子

いくちゃんはかわいい!話し方がしっとりしてるけど、テンション上がると声大きくなるところとかなんか成人済みの子供がいる年齢の人としてなんだかリアルでした。後細かいところなんですけど「私だってお金、そんなにあるわけじゃないのよ」つっていうセリフの言い方がその前のセリフとのトーンが違って好きでした。なんか全体的に生々しい感じのお芝居を感じたのはいくちゃんだったかも。写真加工技術があるのは笑いました。全然違う人になっちゃう技術は娘さんにやってもらったんだろうか。

 

・珠世

いろんなクセが強い。話し方とか。アイダーダック愛。

珠世は旭拾ったり布団売ったりいろんなバイトをしてたみたいだけどどんな人だったんだろう…。彼女のシーンは本当に面白ったです。小倉さんと旭くんの間に挟まって座ってるところとか。アイダーダックのところとか後半から動き変わってたし旭くんと立ち位置くるくる変わったりしてるの面白かった。

 

 

とにかく面白い良い舞台でした。あれこれシーン別に好きがあっていい時間だったなぁってじんわりする。シンプルに楽しかったです。公演中毎日が良い時間でした。

またこういうのも観たいなぁ。出会い大切に。

 

素敵な舞台をありがとうございました!