いろんなおぼえがき

人に読んでもらうっていう努力が基本的にないです

終わり to はじまり 観劇

※感想というか憶測というか思考というか……こうだったのかな?っていう考えと妄想がごっちゃなので注意してください
ツイッターに投げていたやつのまとめなのでいろいろ話しが飛びます
キャストと役名の話はごっちゃに出てきます




劇団プレステージ第13回本公演「終わり to はじまり」 
@CBGKシブゲキ!

 

私が生でみるのは3回目の本公演でした。勝手に夏のイメージだったので冬にやるとは思わなかった。

言いたいことがありすぎるという点で公演中みてからずっとおわまりのこと考えてました。

賛否両論分かれる作品だなとは思いますが、個人的にはとても好きなやつ。

ただ、冒頭もうちょっと削ってもいいんじゃないかと思う場面があったりとかはしてた(公演中後半から削られてたようなので進化していくなーという印象)

でも夏とは違った劇団らしさがあって好きでした。

あとチラシも今までとは違った感じのようで、それも好き。

 

【本編のおぼえがき感想】 観劇日:15日 16日 22日

 

ここからツイッターでリアルタイムで流してたやつのコピペなので、その時の感情で打ってます。

 

総合的に思ったこと

おわまり感想今回の話完全に物語として俯瞰で見る人と、誰かの人生に自分の人生を重ねる人と、全体的にこういう社会だよなーって想う人とで見かたが全然違ううんだろうなって思ってて、どこに重点を置くかで刺さるセリフも気になる点も違うんだろうなってなって面白い。

今井さんが電車の中でこの話を思いついた?みたいな事を言ってたのわかる気がして、全体的に今の社会をそれぞれで表現してそれを一つに入れて有象無象の全体的な話が出来上がって、いっぺんにそれが並行して動いてる感じもまさに電車だなと。
一番に何が言いたいとかじゃなくて。全部なにかが残ればいいみたいな。
何が言いたいのかわからないっていう人は物語としてこの話をみたんだなとか、誰か共感する人生を歩んでる人がいなかったんだなって、それはそれで幸せでいいことで、面白くて
逆にこのキャラのこのセリフは刺さった!この動きがわかる!って人は何かその言葉に思い当たることがあって、この話での感情はそこが一番残るだろうなとか
全部をみてそれぞれの言いたいことがわかる、こういう人いるし世の中にはこういう出来事あるんだろうなって全体的に思うことがある人とかは、私は多分それぞれのセリフを強く記憶せずに全体像として現代社会を模した群像劇だったなーと思ったから、なんかそういう感じの感想になるんじゃないかなーとか
 
あと演出が好きなところが多かった。場面転換、隕石が落ちたところのスローモーション。電車が揺れてる感じ。最後の方あのハシゴ実際に登れるんだっていう感想と、あそこラストでお父さんが登ってくところのライトのあたり方とか手をかけていく描写がゆっくりなところ好きだった
 


麻衣と将熙くんの話と、下田と麻衣の話

囲み取材の動画見て、今井さんが将熙くんの役にドラマを背負わせた方が光ると思ったっていうのに正直すごく嬉しくて、ほんとに劇プレじゃなかったらあの役はまず見ることの無い役なのすごいなぁって思った
純粋に性別や妊婦っていう役としてもなんだけど、背負わせたもののいろいろ複雑な感情の表現は本人じゃなきゃ計り知れないけど、これはほんとにふわふわするのも分かる気がするし、あの麻衣ちゃんの「どうしてかわかんない」みたいな言葉って、こころからの言葉なんじゃないかって
わからないまま芝居をしてるわけじゃないんだろうけど、ちゃんと噛み砕いても「わからない」っていうセリフの重さと複雑さの苦しさが見えるの凄いなぁって思う

 

・つぶやきその1

いろんな感想を見てると面白くて、「お前ばかり守られて」って言葉、下田先生からしてみたら全てを奪われた上に未成年だから守られてる彼女に裏切られた悲しみのほうが強くなってしまってああいう感じになったけど、麻衣も多分「私ばかり悪く言わないで」みたいなセリフを言ってる限り、最善を尽くして抵抗はしたんだろうけど、女子高生にそんな突然大人のような決断、ましてや妊娠までしてしまった恐怖の中で、社会的には生徒に手を出した犯罪者扱いの人とまた連絡とってなんて出来るわけないよぁって思う
周りの言葉と世間体は下田のみじゃなくて勿論麻衣にも降りかかるもので、その中で唯一親が優しい言葉でうまく麻衣を誘導したのかなと想像した
叱っただろうけど、やっぱりこういう場合悪いのは全面的に先生になるだろうし、だからこそお前は悪くない養子縁組するから忘れて自分の人生を生きろって丸く収めようとしたのかな
そしたらもう麻衣は従うしかなくて、携帯も変えられて連絡も取れないし、そんな中あんな状態で現れて突然罵声に近い言葉を浴びせられて「お前ばかり守られて」なんて言葉を好きな人から言われたら、「私ばかり悪く言わないで」みたいなセリフにもなるよなぁと
その背景を知らない恩師を思う昔の生徒に「なんで言わなかった」って言葉を浴びせられるのも、やっぱり麻衣も守られてなかった一つ視点なのかな

ラストの「またここからはじめればいい」って、麻衣と赤ちゃんは唯一助かってて欲しい派なんだけど、ラストの折り重なる人の下でもがきながら「こんにちは」っていうところが頭から離れない
優しい声色が本当に合っててよかった
優しい音楽で終わってよかった

物語の話じゃないけど、ほんとに今井さんの言う通り将熙くんにドラマ背負わせた方がって言う言葉を思い出すと、ラストのセリフを言うようなキャラをやってるの凄いなぁって言いたくなる
今までのキャラクターじゃないもの、新しい表情みれて、俳優さん好きになるってすごく楽しいなって感動しました
辛い役だったけど、生きてる姿を見せてもらってほんとに見れて良かった
いろんなカードを、欲張りに増やしていってくださいという気持ちでいっぱい。

 

・つぶやきその2

「私ばかり悪く言わないで」のあと、下田が包丁持って別車両に移るとかに「まって、わたし…!」っていってたのもなぁ
麻衣は悩んでたけどあんな風になるとは思ってもないだらうし、ここで一度後悔してるのが本当に悲しいなと
あのまま走って追いかけられてたらちゃんと説明できただろうなとか
結局最初から会えた時点でもう少し冷静に話ができてたら変わってたこともあったかも知れなくて、これはボーリング場の小原の「自己責任」て言葉がどっちにもかかってるなって思った
でも麻衣の方はやっぱりそれは無理だろうし流石に酷だなぁ

まって、わたし…

あんなこと言わなきゃ良かったとか、言いかけた言葉を伝えられてたらっていう後悔
女子高生には普通に辛い

 

・つぶやきその3

麻衣はお腹隠して学校通ってたのかってところ

気になってはいたからセリフとしてどっかに挟んでもよかったんじゃないかとも思うけど、昨日の想像の中の一つとして、学校側も教師が生徒と付き合ってて子供までできたなんて隠したい事実だろうし、だったら教師に全部の責任を押し付けて辞めさせて、生徒は守るって姿勢をとりそうだなとか
だから学校も妊娠したまま通ってたんじゃないかなとか
ただ麻衣の暗い感じとか見てると多分学校生活はその後うまくいってないだろうし、信じた先生は犯罪者扱いされてるし、忘れて過ごせとほぼ洗脳状態で過ごしていて、やっぱり世間体っていう檻の中で個人の思想としては守られてなかったんじゃないかなとか

何言ってもバックボーンは想像だけど、それも含めて個人的には楽しいです

 

 

下田と玲欧奈さんの話

どう考えてもやっぱり狂った人だなっていう感想
永橋たちの年齢から下田先生が最短で教師になれて24?てことは麻衣と付き合っていた現在が最低でも37で37の大人が未成年に手を出して「愛し合ってた」っていうのかぁ…と
年齢差は人それぞれだから別にいいんだけど13年以上も教師を続けてて、自分の生徒である16〜18の少女と付き合うだけならまだしも妊娠させるっていうのは、常識的にどうなんだ、と……この辺は普通の感想だと思うけど、まだ若い教師のが納得できるような気もして、いやそれもダメだけど
どっちにしろ何があったかはわからないけど、子供が対象になってしまうっていうのはやっぱりちょっとおかしい人だと思った
法律的にダメなことを堪えられなかったっていうのは人を好きになる以前の問題だし

たしかに永橋たちの反応からも教師という職業が好きだったのは口だけの話ではなくて、そのプライドを持ってやってたからこそクビになったショックや自分の年齢、その他体裁とかわからないけどなんだかしらで仕事が決まらない焦りもあって精神的に狂ってしまって包丁を持って歩くような人になったのかもしれないけど、
下田は潜在的な人格としてそもそもがちょっとおかしな人だったんじゃないかなって思う
高校生相手に「愛しあってた、お前だけ守られて」みたいな教師やってた人とは思えないようなセリフを吐いたんじゃないかなって。頭に血が上ってたからそこかもしれないけど、生徒として恋人として愛してた人にそんなこと言えるのは潜在的にやばいんじゃないかなぁとか

でも落ち着いて話し合いとかできる状況だったらやっぱりもう少し変わってたのかもしれないと思いつつ、どっちにしろ逆上していずれかは麻衣を殺そう、もしくは自分が死のうとはしてたんじゃないかなって思った


物語として私は下田みたいなキャラクターは嫌いじゃないんだけど、この役が玲欧奈さんだったからこそな部分もあるかも
ちょうどよく気持ち悪く狂ってて(褒め言葉)迫力や焦燥感とか喪失感とかなんかそういうものが溢れてて、やっぱりなんか色々考えると嫌いにもなれない
やってることは最低だけど愛してたという部分には気持ち悪さは感じなかった。狂ってたけど純粋な感じとこ玲欧奈さんだからこそかなーとかいう印象と感想でした
 
 
大山についての話

今日見てて大山優しい人だなぁってなった!
永橋が寝たあと美羽ちゃんにお水飲むか進めてたり、結局隣の真壁が飲んでたけど、美羽ちゃんが好きだから進めたわけじゃないのがよくて…
昨日は美羽ちゃんが飲んでたって聞いて違いが面白かった。
あとヘルメットも昨日いつの間にかにちづがかぶってると思ってたから、今日ちゃんとみてて自分はタオル巻いてそのあとに美羽ちゃんに渡しにいって、断られて?ちづにかぶらしてたのとても好き

大山はなんで美羽ちゃんのファンになったんだろう?
結婚してください!も今後悔しないようにのセリフかなぁ
美羽ちゃんは永橋に気があるみたいだったけど、大山はどうなんだろう
気になるなー

 

浅井という人物についての話

みんなと話しててなんでー?ってなってた部分とか私なりの解釈(妄想)だけど、

浅井のキャラクターって日本のサラリーマンを模してる感じの役だなーと思ってた
会社が忙しくて家族の時間も持たずに電車ではイライラして別の客を叱ったりするおじさんいるよなーって
それってその人自体の性格もあるかもしれないけど、やっぱり環境がそうさせてる部分もあって
浅井自身がこれじゃダメだ!って気づいた矢先、結局なんだかんだ退職届を出せなかった自分の不甲斐なさを抱えながら、せめてものケーキを買い、電車乗って帰ろうとした矢先に、電車内で騒いでるうるさい集団がいたり、その反対側ではジャカジャカ音漏れさせてる側から見れば社会に守られて自分のお金じゃなくて親のお金で生活してる女子高生がいたらあんな感じにもなるかなと


奥さんの件は、あれは浅井自身の決意の話だから多少奥さんがそっけなく聞こえるというか、メタイ話声劇団員の声じゃないからセリフは少なめにしたんじゃないか?とか。これはないか

調子のいいことをよくいうお父さん。仕事ばかりで今まで省みてくれなかったのに今更何?しかも仕事を辞めるなんて言うけど大丈夫なの?働いて欲しい、けど家族のことも大切にして欲しい。子供の話を聞いて欲しいのに仕事ばかりでで気付いた時には金を稼いできてくれるだけの人の扱い。みたいな
だから最後の心の声でこの夫婦間を表したのかなって。後悔しても今更遅いかもしれない温度差が生まれてしまっていると感じた。
あと呆れてる。退職届をだしてたらまだしも、出せてない。それを奥さんが知ってるわけじゃないけど、別のところでこういう性格がでてたんじゃないか?いつも残業とかで約束破るとか。この先ほんとにこの人はやり直す気があるのか?って感じで終わってるあたりも、そういうすれ違い夫婦多いだろうなって思った
それぞれが悪いといえか、今の社会だとそういうの多いんじゃない?みたいな解釈でした

でも最後、やっぱり後悔したくないから死んでもいい会いに行く
そこでちゃんと妻や子が死ぬよりも大事だって表されてて割とこのキャラにも救いがあったとも思いました

 

Wキャストの今井さんの土橋の話

おわまり今井さん回いつも通りのことをしていないと落ち着かないんだよ!っていうシーンの土橋と千葉さんのやりとりがすごくて今日はここで泣くとは思わなかったんだけど、千葉の言葉は本当にその通りだなぁって2回目で改めて思った

私も死ぬかもしれないと思ったら多分何かをしなきゃよりも日常に戻りたいと思いそうだし、普段は他人事のように思って見ていたりしてて、実際に自分がそうなるなんて予想もしないで生きてるって幸せだよなと

ほんとにあのシーンの今井さんと新平さんがすごくよかった 必死で本気な感じが好きだった
 
 
喜久田と由次郎さんの役の話
喜久田も日本てこうだなーって思った人
車掌さんとりあえず可愛かった!
モニタリングと、「飛行船探しましょう!運転できるかな」がすごくよかった。あの展開であそこにああいうことを言う人がいてよかったなーって思ったところ

この役自体は、日本の災害時って本当にこんな感じでかわいそうだなって思った
自分のせいじゃないのにイライラした乗客にはせめられ、なんとかしろと言われ、犯罪が起きたらお前が押さえつけなかったからだ!なんて言われるの、度合いはどうあれ前半はとくに日常茶飯時で日本のあちこちで起こってるよなぁって
喜久田はとくに仕事を放棄せず、お客を逃し、ちょっと天然な部分もある感じの仕事に真面目な青年
あんたのせいだ!と責められた末に、自分の仕事を全うしようって飛び出していったのは、自分のせいじゃないと思いたかったのもあるんだろうな
自分が間接的に死なせてしまったと思いたくなかったから、ほらー生きてるじゃん!て確かめたかった
ただそれだけ。真面目に仕事をこなしてただけ
だから切ない。でも実際今の日本であんなことあったらこういう行動に走らざるを得ないと思う
何もしなかったら何やってんだと言われ、何かしたらそれもそれでおまえのせいだ!と言われてしまう

あと携帯のくだりも、実際車掌さんて持ち込み禁止なのかな?
だとしたらこういう時に役に立たなくなるっていう話にもなる
自分が悪いわけじゃないのに、仕事にしたがってたら死んでしまうのも死事かなぁ
 
真壁と城築さんの話
正直いってしまうと真壁の立ち位置は必要だったんだろうかってちょっと思う
確かに物語の始まりの質問をしたのは真壁だし、これが普通の話だったら特に違和感なく友達一人なんだなって感じなんだけど、これだけそれぞれに何かしらの話が盛り込まれてると、ストーリーのきっかけ以外の話がなかったのがもったいなかったかなーっていう印象
ただ、内容的にこれ以上何を盛り込むのもさらにまとめるのが大変そうだとも思ったので、だったらこの役のセリフは全部別のキャラでもなりたったんじゃないかなって思った
下田がいなかったら狂ったこと起こす立ち位置もありえたのかな

個人的にこの役じゃないとしたら、車掌さんもう一人いれて真面目な方と不真面目な方とか割っても面白いのかなー難しいか

どちらにしろ最初の脚本書いてる演出家以外に特になかったのはもったいなかったかなぁ
城築さんの演技自体は本当に毎回見るたびに凄い(語彙力)ってなります
電波以外のもー少し活躍が見たかったかな
そんな感想
 
 
公演中に触れられなかった永橋と長尾さんの話。
どうしても最後まで分からなくて、終わったあとフォロアーさんのつぶやきでようやく永橋のキャラクターが掴めたような気がする人
長尾さんの演技は相変わらずよかったし永橋は長尾さんっぽかった
ただ、どうして永橋が予知夢を見たり、普通になりたいと言いながらフリーターをしてたりするのかが分からなくてうんうん唸ってた。
予知夢って既視感みたいなものかんだろうかとか、だとするとそれは記憶が作り上げてるものなのだろうかとか。
永橋が予知夢をみるのは父親が出てくる夢を悪夢だと決めつけたかったのではないかみたいな話をきいて、なるほどーってなったけど、なった後に舞台をみてないので、DVD待ち……
 
 
気になった人とかところだけのまとめになってしまったけど、それぞれの役にドラマがあってとてもよかった。
次の作品がどういったものになるのか楽しみです。